エアガン

2025/04/28

最新電動ガンカスタムパーツピックアップ「不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT」

 

電子トリガーの組込み&作動方式をくわしく解説

 

 現在の電動ガンに不可欠なアイテムになりつつある電子トリガーシステム。電動ガンの動作開始から射撃までの1サイクルの制御方法には、カットオフレバーと物理スイッチを用いたアナログな機械式制御(カットオフ式)とコンピューターによる電子制御式の2種類がある。機械式制御はメカニカルバースト機能が追加されていない限りセミオートとフルオートしか発射ポジションが選べない。それに対して電子制御式はプログラムの設定によりバースト機能や、ピストンを後退した状態で保持してトリガーを引いてから発射までのタイムラグをなくすプリコッキング機能などが設定できる。

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
不知火商店の電子トリガーシステム「SAIUN-CAT」。トリガーの光センサー(検知スピードは最大理論値1000分の7秒にて検出、0.007秒)。基板には1.25sqテフロン線がハンダ付け済みとなっている(Webショップ限定、¥12,650)

 

 今回用意した不知火商店の電子トリガーシステム「SAIUN-CAT」はトリガーとセレクターに光センサーを使用。どちらも光センサーから照射され反射した光(赤外線)を検知して制御している。トリガーセンサーに光が反射しているとすべての作動がオフ、反射しなくなると作動オンとなる。セレクターセンサーに光が反射しているとセーフとなり、反射しなくなると発射状態(セミ、フル)となる。SAIUN-CATはセレクターとカットオフが物理スイッチとなっていることで組み込みやすくなっている。

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
C.A.T.に搭載されているマイクロスイッチ(写真左)と比較したところ。物理的なマイクロスイッチはトリガーがスイッチ端子を押すと作動する。一方SAIUN-CATは光センサーが光(赤外線)を検知して作動する

 

 セミロック回避機能、2種類のプリコック機能、ブレーキ調整機能、バースト機能などが搭載されており、トリガー操作でプログラムの設定が可能となっている。プラ板を用意したりバッテリー接続コネクターやモーター端子の装着にハンダ付けが必要になるが、基板部分は組み込みやすくなっている。ここではSAIUN-CATを用いて電子トリガーシステムの作動方式を解説する。

 

 

組込み&作動システム

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
SAIUN-CATをC.A.T.のギアボックスに組み込んでみよう。まずはロアレシーバーからギアボックスを取り出してギアボックスを左右に分割してギア類を取り出す

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
トリガー、トリガーリターンスプリングを取り出す

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
マイクロスイッチを取り出す

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
カットオフレバーとそのスプリングを取り出す。カットオフレバーを固定しているネジは基盤を固定するのに使用する

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
セレクタープレートとセーフポジションでトリガーの動きを固定するロックパーツを取り出す

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
左右のギアボックス内にあるピンをそれぞれ外す

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
ギアボックス左側の内面を紙やすりで均した後、基板をカットオフレバーの固定に使用されていたネジで固定する

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
2分割式になっているトリガーの先端部分を接着して、さらに左側先端にセンサーからの光を検知するためのプラ板(0.5mm~1mm厚)を接着する

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
トリガーセンサーの動きを見てみよう。まずはトリガーを戻した(セーフポジション)状態。トリガー左側先端に接着したプラ板に基板側から照射された光が反射しているとセーフとなる

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
次にトリガーを引いた状態。トリガー左側先端に接着したプラ板に基板側から照射された光が反射しなくなると発射状態となる。半導体非接触スイッチは物理スイッチに比べて高効率通電を実現している

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
セミオートとフルオートの切り替えはセレクターセンサーによって制御される。セレクターセンサーは2つ設けられており、セレクタープレートの位置によって光が反射しているとセーフ、反射しなくなるとどちらかのモードで発射される

 

不知火商店 電子トリガーシステム SAIUN-CAT
セレクターをセーフの位置にするとロックパーツがトリガーを物理的に固定するので誤作動しにくい

 

  • 分解を行なうとメーカーやショップの保証は一切受けられなくなります。
  • トイガンをカスタムする場合は、改正銃刀法の規定値内のパワーにしましょう。カスタムした場合は必ず弾速測定を実施し、規定値内にパワーがあることを確認しましょう。
  • SAIUN-CATを組み込みの際には説明書を熟読し、センサーテストを行なってトリガーを操作して正しくオンオフになることを確認してください

 


 

不知火商店
電子トリガーシステム SAIUN-CAT

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年5月号に掲載されたものです。

 

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