エアガン

2024/12/31

キーワードは「カッコいい!」毛野ブースカが2024年のエアガン&モデルガンを振り返り、2025年を展望する

 

 

エアガン&モデルガンのトレンドが凝縮された2024年

 

 2024年も各社から多種多様なエアガン&モデルガンが発売されました。みなさんはどんな製品を購入しましたか。近年エアガンのトレンドは二極化しています。ひとつは、実銃メーカーと正式契約を結ぶことにより実銃同様のディテールや刻印を再現したモデルガン的な要素を持つもの。もうひとつが実銃をトレンドを取り入れつつメーカーが独自にデザインした実銃には存在しないもの。前者はオフィシャルライセンスドモデル、後者は架空銃と言われることがあります。


 1980年代半ば以降、トイガンの主流がモデルガンからエアガンにシフトし、エアガンにリアルさを求める傾向が強くありました。この当時のユーザーは実銃からトイガンに興味を持つ方が多かったからかもしれません。しかし、2010年頃を境に、TVゲームやアニメ、あるいはサバゲの道具としてトイガンに興味を持つ方が増え始め、ユーザー層の変化と多様化、リアルさにこだわらない「カッコいい」ものを求める動きから次第に架空銃が注目されるようになりました。もともとエアガンの歴史は架空銃から始まっており、原点回帰したと私は思っているのですが、最近の架空銃は実銃にありそうな形状や機能性、実用性を備えており、もしかしたら架空銃をベースにした実銃が誕生するという夢のようなことが起きても不思議ではありません。


 前置きが長くなりましたが、2024年に発売されたエアガンを見ると上記の傾向が顕著に表れています。2024年で最も話題を呼んだG&GアーマメントのLevAR15ガスレバーアクションや、サバゲーウェポンと言っても過言ではないC.A.T.のVersatile-5s Valor電動ガンはまさに架空銃そのものです。これらはオリジナリティだけではなく機能性・実用性もしっかりしています。

 

 一方、VFCのガスブローバックライフルやEMGのスタカート、マルゼンのワルサーPPシリーズはいずれも実銃メーカーのオフィシャルライセンスドモデルとしてマニアを唸らせるリアルさを有しています。ガスブローバックガンなので撃っても楽しめます。エアガン歴40年以上の私から見ると「いい時代になったなあ~」と思います。

 

 人によって基準は異なりますが、オフィシャルライセンスドモデル、架空銃どちらも「カッコいい」ものに人気が集まっているのではないしょうか。 

 

 モデルガンはよりモデルガンらしく時代とともに進化した1年でした。タナカからはS&W M27やS&W M28ハイウェイパトロールマンといった今までモデルガン化されてこなかったマニアックなモデルや、今まで発売された同製品を大幅に超えるリアリティを持つものが続々とリリースされました。2023年に発売され話題を呼んだハートフォードのコルトM1877ライトニングもラインアップが充実。2016年に公開された『さらば あぶない刑事』から8年振りに公開された『帰ってきた あぶない刑事』にあわせて発売されたエランのタカカスタムやタナカの大下勇次モデルM10 2インチアーリーヘビーウエイトは映画とともに人気を博しました。


 ここでは2024年に発売されたエアガン&モデルガンの中から私が気になった「カッコいい」製品と、2025年の注目の新製品をまとめてみました。

 


G&Gアーマメント LevAR15ガスレバーアクション

 

 

 実銃で流行しているモダナイズドレバーアクションライフルをG&Gアーマメント流にアレンジしたこのモデルは2024年度を象徴するといっても過言ではありません。ウインチェスターやマーリンのレバーアクションライフルをモチーフにするのではなく、あえてAR系のレシーバーやハンドガードをベースにブレンドしたオリジナルスタイルはエアガンとしての機能性・実用性に優れています。レバーを操作して弾を撃つというのもユーザーにとっては新鮮だったのかもしれません。

 

 

C.A.T. Versatile-5s Valor電動ガン

 

 

 サバゲーで相手から撃たれないように遮蔽物から身体や銃をできるだけ露出させずに撃つ、いわゆる「薄い構え」を重視したこのモデルです。可変式オフセットストックやハンドガードパネルが着脱できるヴァリアブルハンドガード・ショートモデル、Kriss Vectorのハウジングをイメージしておりフォアグリップとして活用できる「Valorハウジング」など実銃ではあり得ないスタイルは架空銃というよりもサバゲーの道具と言ってもよく、エアガンだからこそ追求できたスタイルです。

 

 

東京マルイ G36Cプラス電動ガン

 

 

 電動ガンスタンダードタイプに「PLUS」システム(=FET回路)を搭載し、同社のMS・Li-Poバッテリーに対応した電動ガンプラスシリーズの第3弾として登場。従来品を撃ったことがある方ならトリガーレスポンスの違いに驚くはず。単にFET回路を組み込むだけではなく、KACタイプ・フリップアップフロント&リアサイト、高さが調整できるチークピースが追加されており使い勝手も向上しています。

 

 

VFC コルトM16A1ガスブローバックガン(JP Ver.)

 

 

 コルトM16A1は知名度はバツグンで各社からエアガン、モデルガンを問わずリリースされてきましたが、意外とリアルな製品はリリースされたことがありませんでした。しかし、VFCのこのモデルはコルトのオフィシャルライセンスドモデルとして細部に至るまで実銃の特徴を徹底的に再現。最新のブローバックエンジンが搭載されており撃っても申し分ないです。あらためてM16A1の「良さ」を気付かせてくれた、アラフィフ・アラカンオジサンたち感涙のモデルです。

 

 

VFC FN FNCガスブローバックガン

 

 

 FN FNCも知名度はあるもののマトモな製品がリリースされてこなかったモデルのひとつです。VFCはFNCをFNとの正式契約によりディテールや刻印はもちろん操作性や内部メカもリアルに再現。私もこの製品を見てFNCの内部構造が分かったほどです。手にした時、完成度の高さにウットリしてしまいました。これで「ヒートごっこ」ができると思った方は多かったはず。
 

 

S&T 一〇〇式機関短銃(改修三型)フルメタル電動ガンリアルウッド

 

 

 今までエアガン化されてこなかったマニアックなモデルが電動ガン化されることが多いのも近年の特徴のひとつ。まさか一〇〇式機関短銃(しかも改修三型!)が電動ガンとして市販化されるとは思いもよりませんでした。S&Tはエアコッキングガンで三八式歩兵銃シリーズもラインアップしており多くのマニアの心を掴んでいます。

 

 

EMG STACCATO P&C2 2011ガスブローバックガンJP 2nd Ver.シリーズ(STACCATO Licensed)

 

 

 ハイキャパシティガバメントやカスタムガバメントは見慣れているはずなのに、どうしてスタカートはカッコいいのでしょうか。EMGはスタカートのオフィシャルライセンスドモデルとして特徴的なセレーションが施されたスライドや各部のディテールはもちろん実銃同様の刻印を再現。写真のUSマーシャルの特殊作戦グルーブ(USMS SOG)が採用しているコマンダーレングスのPと、3.9インチのコンパクトモデルのC2をラインアップしています。


 

マルゼン ワルサーPPシリーズガスブローバックガン

 

 

 ワルサーPPKも人気・知名度が高いにもかかわらずトイガン化されることが少なかった銃のひとつです。マルゼンはPPK/S(写真下)に次いでPPK(写真中央)をガスブローバックガンで再現。ワルサーとの正式契約のもと実物図面データを参考にしながらフレームやスライド、グリップを新規金型で製作。ワルサーバナーをはじめとして各部にリアルな刻印が施されています。そして2024年11月にPP(写真上)が加わりワルサーPPシリーズ三兄弟が揃いました。


 

タナカ S&W M27“ザ.357マグナム”ヘビーウエイト&S&W M28“ザ・ハイウェイパトロールマン”モデルガン

 

 

 かつてMGCやコクサイからモデルガンが発売されていたことから日本での知名度が高いS&W M28ハイウェイパトロールマン(通称ハイパト、写真上)がタナカからモデルガンで発売されました。MGCやコクサイの製品はお世辞にもリアルではなかったですが、タナカのハイパトは実銃の特徴を徹底的に再現。M28の兄弟機種であるM27(写真下)もリリースされ、こちらも群を抜くリアルさを有しています。
 

 

2025年注目の新製品ピックアップ

 

東京マルイ エアーリボルバーPRO M1851 NAVY

 

 

 2024年11月に開催された「東京マルイFESTIVAL2024 in ベルサール秋葉原」で電撃発表されたM1851 NAVY。史上初めてパーカッション式リボルバーをエアコッキングガン化しました。ニップルで閉塞されているシリンダーに対応するためベースピン内にエアルートを設けるシステムを導入。実銃同様にバレルとシリンダーが着脱でき、金属製インナーフレーム、可変ホップアップシステム、命中精度を高める工夫がシリンダー内に施されています。発売が今から待ち遠しいです。


 

G&Gアーマメント LevAR7ガスレバーアクション

 

 

 先に紹介したLevAR15のバリエーションモデル。LevAR15に比べてバレルとハンドガードの長さが約半分になり、ストックがオミットされてグリップのみとなったフォルムはまさに現代に蘇ったランダルカスタムです。すでに多くのサバゲーマーの注目を集めていてLevAR15以上に人気が出るかもしれません。

 

 

VFC PPSh41ガスブローバックガン

 

 

 VFCの次期新製品は旧ソ連のサブマシンガンPPSh41をガスブローバックガンで初再現。バレルジャケット一体型のスチールプレス製レシーバー、アルミ製ボルトキャリア、実銃同様の木製ストックに加えて、この銃のアイコンであるドラムマガジンはガスタンクと着脱式のインナーマガジンを内蔵する二重構造を採用。発射方式は実銃と同じオープンボルト式となっています。
 

 

GHK ヘッケラー&コックHK416A5ガスブローバックガン

 

 

 ガスブローバックライフルメーカーとして知られるGHKからヘッケラー&コック/ウマレックスとの正式契約によりHK416A5がガスブローバックガンで登場します。リアルな刻印に加えて工具なしで着脱可能なM-LOKハンドガードをリアルに再現。表面はセラコート仕上げ。ブローバックエンジンは同社の最新システムV3を搭載。

 

 

LCTエアソフト PTK-1ガスブローバックガン

 

 

 LCTエアソフト初のガスブローバックガンとして発売予定のハイキャパタイプのハンドガン。バレルアッセンブリー(スライド前方部分)をシャーシに固定し、ブローバックエンジンが内蔵されているスライド後方部分だけをブローバックさせることで命中精度と作動性を向上させています。マイクロドットが搭載できるバレル上部にはホップアップダイヤルが露出しており、分解せずに調整できるようになっています。


 

ARES AMOEBA AP 01

 

 

 ARESオリジナルのこのモデルは一見するとグロックをモチーフにしているように見えますが、セレーションが入ったボルト部分のみがブローバックするユニークなガスブローバックガンです。バレルとスライドを固定式にすることで高い命中精度と作動性を追求しています。スライドが樹脂製の日本仕様が用意されるとのこと。

 

TEXT:毛野ブースカ

 

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