2024/05/04
サバゲーに特化した軽量・コンパクトなモデルが登場「C.A.T. Versatile-5s Valor」
コンセプトは「薄い構え」の実現
サバイバルゲームでは相手から撃たれないように遮蔽物から身体や銃をできるだけ露出させずに撃つことが求められる。単純に身を隠すだけなら簡単だが、ヒットを取るためには攻撃しなければならない。それにはしっかりとしたテクニック(=カバーからの撃ち方)が求められる。近年はタクティカルトレーニングが浸透しており、具体的なテクニックが体得しやすいものの、実際にやってみるとこれが意外と難しい。自分では露出していないと思っていても、相手からだと見えていたりする。特に見えてしまうのが銃のグリップを握っている手の肘と肩、そして頭だ。そこで露出を最小限にしたいわゆる「薄い構え」を実現するためには、テクニックに加えて銃のセットアップも大切な要素となる。肘を上げずに頭を垂直方向に保つ(首を傾げないようにする)には、目の高さと銃身線を近づける必要がある。ハンドガンなら容易だが、ライフルやサブマシンガンはストックやアイアンサイトの形状、光学機器のマウントの仕方を変えることで実現可能になる。
前置きが長くなってしまったが、ここで取り上げるC.A.T.の新製品Versatile-5s Valor(ヴァーラー)はこの「薄い構え」を重視したユニークな電動ガンだ。
C.A.T.はサバイバルゲームからのフィードバックをもとに「薄い構え」を実現するために可変式オフセットストックを採用。通常はストレートなストックチューブ/ストックを下方にオフセットすることで、目線の高さと銃身線を近づけることができる。ストックは伸縮に加えて高さが3段階に調整でき、好みのオフセット位置が選べる。構えてみると銃が自然と高い位置に来るので、首をほとんど傾げずに薄く構えることができる。同時にグリップした手の肘も自然と下がる。通常のM4カービンに慣れているとこのフィーリングは新鮮だ。
このオフセットストックを最大限生かすために、それ自体がフォアグリップ的な役割を持つ大型のマガジンハウジング「Valorハウジング」を採用。ハンドガードを持たずに薄くコンパクトに構えても銃をしっかり保持することができる。バレル長は6.5インチでハンドガードパネルが取り外せる「ヴァリアブルハンドガード・ショートモデル」を採用。オフセットストックとあいまってサブマシンガンやPDWに近いサイズとなっている。グリップはMACグリップをベースに滑り止めやビーバーテイルが追加されたMAC2グリップが装着されている。その他の特徴はVersatileシリーズと共通となっている。
Versatileシリーズの中でもよりサバゲーに特化した特徴を備えたヴァーラー。ゲームを有利に進めたいならこのモデルはアリだ。
C.A.T.
Versatile-5s Valor
DATA
- 全長:610mm/700mm(ストック伸長時)
- 重量:1,950g
- 装弾数:105発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:C.A.T.
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TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:バトルシティ
この記事は月刊アームズマガジン2024年6月号に掲載されたものです。
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