2019/05/04
実銃解説!CQBR/Mk18
「特殊部隊用の銃器」CQBR/Mk18
2000年にアメリカ海軍によって開発されたCQBR(Close Quarter Battle Receiver、近距離戦闘レシーバー)は、10.3インチ長の短銃身を備えたコンパクトなM4バリエーション(※)であり、船舶内や建物内など狭い場所での取り回しに優れたCQB(近距離戦闘)に特化したモデルである。
もともとCQBRは海軍特殊部隊のみに配備されていたが、その改良発展型であるMk18 は海軍の爆発物処理チームや沿岸警備隊戦術チーム、海上保安チーム、そして海兵隊特殊部隊など幅広い部隊に配備が進んでいる。
Mk18 Mod1 は、最新の特殊部隊向け短銃身アッパーレシーバーであるSOPMOD Block IIと同様の構成が組まれており、ガスブロックまでカバーするダニエルディフェンス製ハンドガードが特徴的なモデルとなっている。
(※)名称からわかる通りアッパーレシーバーのみであり、従来のM4/M16 系ロアレシーバーと組み合わせて使用される。
Mk18 MOD.1 + U.S.M.C. Marine Raiders
ウッドランドパターンの誕生は米ソ冷戦が行なわれていた'80年代だ。もし米ソ間で戦争が勃発した場合、主戦場となるのはヨーロッパの森林地帯であると想定されていた。そのためベトナム戦争時に開発されたリーフパターンをベースに、よりヨーロッパの植生にあうよう緑・茶・黒を配色している。現代の米軍でも、海兵隊の特殊部隊マリンレイダースやアメリカ陸軍特殊部隊ODA 隊員たちが好んで着る傾向がある。
スタイリングはウッドランドのコンバットアパレルを着用し、FirsrSpear のプレートキャリアを中心にギアを組み立てた。フローテーションキットを装備したベルトキットは、まさに上述の米海兵隊特殊部隊をイメージしている。メディックポーチやダンプポーチなど、細かいポーチ類もなるべく実際の写真を再現するように工夫している。セカンダリーウェポンはコルトM45A1 CQBPをチョイスした。
実銃解説:SHIN
装備解説:Ghost(Ghost in the Dark)
MODEL:Morgan
撮影協力:オペレーションフリーダム
この記事は月刊アームズマガジン2019年6月号 P.30~31より抜粋・再編集したものです。