エアガン

2024/08/22

東京マルイ電動ガンプラスシリーズってどんなものなの!?

 

新たな電動ガンのカテゴリー「電動ガンプラスシリーズ」

 

 電動ガンのパイオニアとして常に業界をリードしてきた東京マルイが送る新たな電動ガンのカテゴリー「電動ガンプラスシリーズ」。このシリーズの特徴は、電動ガンスタンダードタイプにFETを搭載し、東京マルイ純正の「MS・Li-Poバッテリー」(本誌P.69を参照)に対応していることだ。FETはすでに次世代電動ガンや電動ショットガンに搭載されており、満を持して電動ガンスタンダードタイプに搭載される。Li-Poバッテリーの採用に伴いトリガーフィーリングやレスポンスの向上だけではなくモーターブレーキも搭載。さらに、異常を検知すると自動停止し、バッテリーやFETの自動動作チェックも可能となった。また、レスポンスアップに伴いメカボックス内のギアやピストンも強化型に変更。実射性能だけではなく耐久性・安全性にも配慮したアップグレードが施されている。

 

シリーズ第1弾はサバイバルゲームウェポンとして人気があるP-90をベースにした「P-90プラス」

 

 第1弾のP-90プラスはP-90 TRで採用されたトリプルレール仕様のレシーバーや新型フラッシュハイダーを採用。ボディは成型色からマットブラックの塗装仕上げとなり、そのスタイルは現行型のP-90を思わせる。

 

第2弾はM4パトリオットHCを電動ガンスタンダードタイプとしてPLUSシステムを搭載した「パトリオットプラス」

 

 第2弾は、電動ガンハイサイクルカスタムとしてリリースされているM4パトリオットをベースにした「パトリオットプラス」。内部を電動ガンスタンダードタイプ仕様として、専用ソリッドスクエアハイダー、MP7A1に付属するKSKサイト、さらにM4系では初採用となる20mmレール付きリアストックベース、20mmレール対応QDスリングアダプター、装弾数68発のノーマルマガジンが標準装備されている。

 

シリーズ最新作の「G36Cプラス」。KACタイプ・フリップアップフロント&リアサイトとチークピースが装備されている

 

  そして第3弾としてリリースされたのが「G36Cプラス」。マウントレールに代わって新規のKACタイプ・フリップアップフロント&リアサイトを装備し、表面はABS樹脂の地肌からブラックの塗装仕上げが導入されて質感が向上。フォールディングストックには高さが調整できるチークピースが追加されている。

 

プラスシリーズの最大の特徴である「PLUSシステム」(FET回路)

 

電動ガンプラスシリーズはMS・Li-Poバッテリーに対応している。MS・Li-Poバッテリーだけではなく8.4Vニッケル水素ミニSバッテリーも使用できる

 

「PLUSシステム」搭載に伴いメッキコーティングセクターギアや強化ピストンが採用されている

 


プラスシリーズのポテンシャルを引き出すMS・Li-Poバッテリーシリーズ

 

MS・Li-Poバッテリー:スタンダードタイプ

 東京マルイの技術革新は、電動ガンを次のステージへ導くことになった。「MS・Li-Poバッテリー:スタンダードタイプ」は安全に配慮された設計となっており、専用ICを搭載することで5つの保護機能が備わっている。①過放電防止機能②過充電防止機能③放電過電流保護機能④ショート保護機能⑤0V(ゼロボルト)充電禁止機能 また、バッテリー本体は難燃性の塩ビ製ハードケースで覆われており、発煙や破裂、発火のリスクを低減させている。Li-Poバッテリーは寒さに強く冬でも安定した動作に期待できるだけでなく、出力も高いためトリガーを引いてから弾が発射されるまでのレスポンスが向上する。

 

【DATA】
■セル数:2セル(直列接続) ■公称電圧:7.4V ■使用可能電圧:6.0V ~ 8.4V ■公称容量:1,500mAh ■放電レート:35C ■価格:¥8,580

 

MS・Li-Poバッテリースタンダードタイプ(写真右)は一回りサイズダウンしたが、バッテリー容量は200mAh増量している。重量は約85gとなっており、接続した際に銃に与える重量バランスへの影響も無用である

 

接続コネクターの比較。ニッケル水素バッテリー(写真左)は従来のミニコネクターを採用していることに対して、MS・Li-Poバッテリー:スタンダードタイプ(写真右)は通電効率に優れたMR30コネクターが採用されている

 

MS・Li-Poセーフティチャージャー

  バッテリーだけでなく、充電器にも安全対策が講じられている。充電中に何か異常を検知した際には、LEDインジケーターの点滅やブザー音で知らせてくれる。なお、専用充電器となっているため、MS・Li-Poバッテリー以外のバッテリーは充電することができない点はご留意いただきたい。

 

【DATA】
■価格:¥14,080

 

充電を行なう際の操作は至ってシンプルで分かりやすい。充電器本体には、充電を行なうCHARGEと、バッテリーの保管に適した電圧まで調整するストレージ充電を行なうSTORの2つのボタンしかない。充電が開始されると赤いLEDインジケーターが点灯する

 

バッテリーの残量によるが、CHARGEモードで満充電にかかる時間は約1.5時間。STORモードで保管していたバッテリーに関しては約30分で充電が完了する。充電が完了するとLEDインジケーターが緑に点灯し、ピープ音で充電が終わったことを知らせてくれる

 

MS・Li-Poバッテリーチェッカー

  バッテリーおよび充電器をより安全に使うためのアイテム。モニターがあることで、バッテリーや充電中のステータスを可視化できる。目には見えない情報が可視化
されることは安心感に直結する。

 

【DATA】
■価格:¥7,480

 

バッテリーに接続することで、電圧を表示することができる。状態を可視化できるため、バッテリーを交換するタイミングが分かりやすくなる

 

充電を開始してからの経過時間を表示できるため、おおよその充電終了時間を知ることができる。他にも電流や電圧を表示させる機能も搭載している

 

MS・Li-Poセーフティバッグ

 難燃性素材で作られたLi-Poセーフティバッグは充電中や保管、運搬の際に使用する。万が一発火した際には炎の勢いを弱め、延焼を抑えることができる。バッテリーを使用する時以外はこのセーフティバッグに常時入れておくことが望ましい。

 

【DATA】
■価格:¥8,580
(大小各1枚、延長ケーブル1本付属)

 

付属する延長ケーブルを使用することで、セーフティバッグ内で充電が可能になる。大小の各一枚のセーフティバッグは小サイズの中にバッテリーを入れ、大サイズのセーフティバッグで覆うことでより安全に扱うことができる

 

TEXT:毛野ブースカ/風見れん/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年8月号に掲載されたものです。

 

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