エアガン

2024/08/10

あのコルトウォーカーが10年ぶりにリバイバル!「ハートフォード コルトウォーカー 2024」

 

オークションで高額落札された実銃のイメージで再現

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024

 

 1846年、それまでコルトが発明したパターソンリボルバーを使用していたアメリカ陸軍のサミュエル・ウォーカー大尉は、1846年に開発者のサミュエル・コルトに会うと、戦場での経験から出てきた改良点を伝え、同年秋にアメリカ陸軍はコルトに新型リボルバーを1,000挺正式発注した。そして1847年に完成したのが「コルトモデル1847」だ。

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024

 

 口径.44、装弾数6発、全長約40cm、重量約2㎏とかなり大型のリボルバーだった。しかし、軍への納入に手間取り、メキシコ戦争(米墨戦争)の最前線にいたアメリカ陸軍に届いたのは、ウォーカー大尉が戦死した後だったとされる。あまり活躍できなかったモデル1847だったが、実用的リボルバーの原型となったことは間違いない。そのためモデル1847は大尉の名を冠して「ウォーカーモデル」と呼ばれることがある。ちなみに2008年にアメリカのジェームズ・ジュリアオークションに出品されたという状態のいいウォーカーモデルの落札価格は92万ドル(2024年7月中旬のレート換算で約1億4,783万)だったという。

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
バレル上面には「ADDRESS,SAML.COLT,NEW-YORK CITY」とコルトのアドレスが刻まれている

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
ウォーカー大尉の要望で標準装備としたローディングレバー。実銃はローディングレバーロックが付属していない

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
カービングシリンダーのボルトノッチがパターソンリボルバーと同様小判型になっている

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
指が掛けやすいようにスパー部分が高くなっているハンマー。ハンマーをコックするとハンマーに設けられたリアサイトノッチが現れる

 

 このウォーカーモデルを再現したハートフォードのモデルガンが約10年ぶりにリバイバルされる。仕様は約10年前に発売された時と同じ「ケースハードン&ブルーブラック」仕上げを採用。フレームとローディングレバーが熱処理時の色ムラを再現したケースハードン仕上げ、バレルとシリンダーがブルーブラック仕上げとなっている。これは先に述べたオークションに出品された実銃のイメージに近いものである。

 

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
ブルーブラック仕上げのラウンドタイプのバレル。フロントサイトは真鍮製の別パーツ

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
ケースハードン風仕上げのフレーム右側はハンマースクリューのみ先端が出ているのが特徴

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
スクエアタイプのトリガーガードは真鍮製となっている

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024
グリップ上部がフレームに干渉する独特な形状の木製ワンピースグリップ

 

 テキサスレンジャーとネイティブアメリカンの戦闘シーンが刻まれたカービングシリンダー、ワイピング仕上げ、ワンピースタイプ木製グリップが付属する2024リバイバル。ウォーカーモデルが欲しかった方はこの機会に手に入れよう。

 

ハートフォード コルトウォーカー 2024

 


 

ハートフォード
コルトウォーカー 2024

 

DATA

  • 全長:400mm
  • 全幅:141mm
  • 全高:47mm
  • 重量:1,100g
  • 装弾数:6発
  • 価格:未定(2024年9月末〜10月中旬発売予定)
  • お問い合わせ先:ハートフォード

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年9月号に掲載されたものです。

 

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