2024/06/01
限定モデルが装い新たに再登場「タナカ フジカンパニー別注品モデル グロック17C サードジェネレーションヘビーウエイト “Evolution2改”」
コンペンセイター付きモデルガンがリアルになってリバイバル
口径、サイズごとに豊富なバリエーションが用意されているグロックピストルは、固有名詞ではなく17や19、26といった数字で分類されており、すべての組み合わせを正確に言い当てるのは至難の業だ。ちなみにGはGlockの略で、数字がその銃の名前みたいなものなので「グロックG17」という呼び方は正しくない。グロック17もしくはG17が正しい。
そんなグロックピストルの中でも特殊なモデルが「C」の名称が付くコンペンセイター(Compensator)シリーズだ。コンペンセイターシリーズにはマズルジャンプを軽減するために、発射時のガスを上方に逃がすガスポートがバレルとスライド上方に備わっており、ガスが上方に噴き出るため腰だめ射撃は危険だが、V字状にガスを噴出されることで視界を遮ることなく効果的にマズルジャンプを抑制できる。このシリーズで有名なのがセミ・フル切り替え可能なG18Cだろう。
グロックピストルの原点であり主力機種であるG17にコンペンセイター加工を施したG17Cを、タナカは“Evolution2改”仕様のフジカンパニー別注品として2021年にリリース。今回このモデルがリバイバルされることになった。
前作からの変更点はスライドの仕上げ。グレー基調としたカラーリングからブラスト処理を施すことで、ザラツキのある実銃の焼付コーティング風となった。その他の特徴は前作を踏襲。バッファー付きリコイルガイドやステンレス切削加工のストライカー&ファイアリングピン・ロックの採用、スライド材質の変更、変形防止の焼き付け処理したスライドストップ、爪を少し短くして排莢のタイミングを変え、幅広にして耐久性を向上させたエキストラクター、スプリング類の再セッティングが行なわれている。
9mm Evo.2カートリッジが5発付属しており、9mmオートらしい軽快かつシャープなブローバックが体感できる。タナカのレギュラーモデルにはない限定モデルなので、特に前回買い逃した方はこの機会に手に入れよう。
タナカ
フジカンパニー別注品モデル グロック17C サードジェネレーションヘビーウエイト “Evolution2改”
DATA
- 全長:201mm
- 全高:136mm
- 全幅:32mm
- 重量:530g
- 装弾数:15発
- 価格:¥31,680
- お問い合わせ先:フジカンパニー
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年7月号に掲載されたものです。
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。