エアガン

2024/03/26

【実射動画】あのジェームズ・ボンドの愛銃が実銃さながらのフォルムで登場! マルゼン「ワルサー PPK ブローバックブラック」

 

ジェームズ・ボンドの愛銃「ワルサーPPK」が

リアルなガスブロで登場!

 

 ドイツの銃器メーカー・ワルサーが警察向けに開発した自動拳銃、PP(ドイツ語名Polizeipistole)はその完成度の高さから様々な組織で採用された。そんなPPをベースに私服警官が携帯できるようさらにコンパクト化。名称に“K”(ドイツ語のKurz:短いに由来)を付けて開発されたのが、先頃マルゼンがガスブローバックガンとして製品化した「ワルサー PPK」だ。


 ワルサーPPKは映画『007』シリーズで主人公ジェームズ・ボンドの愛銃となったことでも知名度はかなり高いが、エアガン化の例は少なかった。そんな中、ワルサーとライセンス契約を結ぶマルゼンはPPKの決定版といっても過言ではないガスブローバックガンを発売した。

 

 

 余談だが、以前にアームズマガジンウェブではPPとPPK/Sの実銃記事を上げている。併せてご覧いただくとワルサーPPシリーズがどのような銃なのかよくわかるのでオススメしたい。

 

▼PP▼

【実銃】映画『007』シリーズ第1作で登場した

ジェームズ・ボンドの銃「WALTHER PP」【前編】

 

▼PPK/S▼

【実銃】ワルサー PPK/S ~数多くの警察や軍隊、

情報機関に使われた傑作銃~【前編】

 

 


 

今回は比較対象として同じくマルゼンのガスブローバックガンPPK/Sも用意した。このPPK/Sはなんと20年近く前に発売されたモデルだ

 

 マルゼンはワルサーとライセンス契約を結んでいるため、このPPKはフォルムからディテール、そしてギミックに至るまで可能な限りリアルに再現されているのが特徴だ。

 

実銃同様に彫られた刻印。ライセンスドモデルの恩恵をもっとも感じられるポイントだ

 

 

 スライド側面には実銃(戦後モデル)同様のリアルな刻印が彫られており、これを眺めるだけでも満足感が得られる。マガジンにもワルサーのバナーが入り、6mmBB弾仕様にアレンジされた刻印が入っている。

 

 

メーカーとJASG(日本エアースポーツガン振興協同組合)の刻印はここに入っている

 

 先ほどのマガジンの写真からもわかるとおり、PPKはかなりコンパクトかつスリムなグリップ形状だ。実銃はシングルカアラム(単列)マガジンを採用し、.32ACPや.380ACPといった小さめのカートリッジを使うことなどが理由だが、握り込んでみると現代の銃ではなかなか体験できないグリップのスリムさを実感できる。

 ただ、細いながらもマガジンバンパーが付いているのでマガジンをつかみやすく、着脱も容易だ。

 

 

フィールドストリップした状態

 

 さて、PPKには元となった「PP」と、PPKを米国の1968年に施行された銃規制法に対応させた「PPK/S」が存在する。今回は同じくマルゼンから以前発売されたPPK/Sとともにエアガン・実銃両方の違いを見ていこう。

 

写真は上がマルゼン製PPK/S、下がマルゼン製PPK

 

こちらも上がPPK/S、下がPPK

 

 スライド自体はPPKとPPK/Sどちらも同じなので形状に大きな変化はなく、刻印に差異があるのみだ。

 エアガンとして見ると刻印に大きく違いが出ている。PPK/Sには見える位置にメーカーやJASGのロゴが大きく入っているが、PPKではそうしたトイガンとして必要な要素はスライドの内部などに刻印され、リアルさを損なわないように配慮されている。

 

こちらは左がPPK/S、右がPPK

 

こちらも左がPPK/S、右がPPKだ

 

 やはりこの2挺の一番の違いはグリップだ。PPK/Sは銃規制法に対応させるためPPのフレームを使用しており、見比べると分かるのだが少し太く長くなっている。これによって垂直幅と重量の不足を解消し、アメリカ国内に輸入できるようになった。太くなることで銃としては少し持ちやすくなった。

 

 またグリップと前後ストラップのデザインは大きく変わっており、PPKのバックストラップはグリップが背面を包み込むようにデザインされているが、PPK/Sのフロント/バックストラップは無地でシンプルになっている。

 

左がPPK/S、右がPPKのマガジン

 

 マガジンも少し違いがある。実銃用マガジンの場合、残弾確認用として側面に穴が複数開けられているのだが、新しいPPKのほうはそれっぽくモールドされているのだ。サイズ感については、グリップの長いPPK/Sのほうがマガジンバンパー1つ分くらい大きくなっている。

 


 

実射

 

 コンパクトなガスブローバックハンドガンはどうしてもマガジンのガスタンク容量や内部機構のスペースの都合上、作動の安定性は犠牲になりがちだ。しかしこのPPKを実射してみたところ小気味よいブローバックを体感でき、気温の低い冬場にもかかわらず1マガジン撃ち切ることができた。

 射撃性能は固定ホップなので遠距離は難しいかもしれないが、実射ではかなり高い集弾性能を発揮した。

 

 PPKのコンパクトさは携行しやすさにもつながる。サバゲにおいてもメイン、サイドアームのバックアップとしてこの銃を懐に忍ばせておくのもアリだろう。また、室内・閉所でのシチュエーションにおいても活躍する可能性を秘めていると言えるだろう。

 

 

 

 

【動画】


 

 マルゼンのガスブローバックガン・ワルサーPPKは外見と性能ともにかなり完成が高く、サバゲーマーだけでなくガンマニアやトイガン収集家にも充分満足できるクオリティであることがお分かりいただけたのではないだろうか。これでいてお手頃価格というから驚きだ。

 

 ジェームズ・ボンドも愛したPPK。現代の銃とも異なる、コンパクトかつ滑らかな曲線を持つフォルムのこのハンドガンを、ぜひともお手に取って味わってほしい。

 

 

マルゼン ワルサーPPK ブローバックブラック

 

マルゼン ワルサーPPK ブローバックブラック

 

 


 

マルゼン
ワルサーPPK ブローバックブラック

 

DATA

  • 全長:158mm
  • 全高:116mm
  • 全幅:27mm
  • 重量:370g
  • 装弾数:18発
  • 価格:¥14,080
  • お問い合わせ先:マルゼン

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 


 

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