2023/11/09
バトニングナイフ "kokko" 製作者・ナイフ作家原龍一、ナイフショップ山秀店長マックの開発秘話インタビュー
DEW HARA×KNIFE CATALOG コラボレーションナイフ
"kokko"/コッコ
焚き火に特化しながら、持つ楽しみを併せ持ったマスターピース、ここに誕生!!
「焚き火に特化したナイフが欲しい」
そんな思いから生まれた「kokko」。
薪割り用の構造でありながら、ブッシュクラフトやちょっとした作業に使える汎用性を持たせつつ、「持つ楽しみ」を味あわせてくれるデザイン性が共存する。
そんな贅沢な1本を作り出したナイフ作家・原龍一さんと、企画に賛同して豊富な知見からのアドバイスをしてくれたナイフショップ山秀の小栗大輔さんに、開発にまつわるお話を伺った。
※正当な理由なくして包丁やナイフなどの刃物を持ち歩いたり携帯することは法律で禁止されています。バッグやポケット、あるいはベルトのポーチなどからすぐに取り出せるような状態や、刃物であることが周囲にわかるような状態で携帯すると、銃刀法に該当しなくても軽犯罪法の対象となることがあります。刃物は露出させて持ち歩かず、移動・保管には充分注意するよう心掛けましょう。
「実用と持つ楽しさを両立させたナイフです」原龍一
原龍一さんは、岐阜県関市に拠点を置くナイフ作家。父に世界的に有名なナイフ作家、原幸治さんを持つが、ナイフ制作を本格的にはじめたのは30代後半から。だが、幸治さんの友人でもある米の超人気ナイフファクトリー・マイクロテックの創業者にしてナイフ作家のトニー・マーフィオンの元で修行するうちに、一気に頭角を表すように。日米の一流作家の知見に、デザイン関係の仕事をしていた経験を活かした独自性の高いモデルは、国内外で人気を得ている。
COMMENT
「d1」や「d2」でブッシュクラフトナイフを手がけたことはありましたが、「薪割りに特化したキャンプナイフ」の制作は初めてでした。いただいた資料をベースに、自分なりに実用と持つ楽しさを両立させたデザインを考えていきました。
シルエットや蛤刃は、日本の伝統的な竹割鉈をベースにしています。
そのうえで、さまざまな持ち方ができるうえに、滑りにくくするなどの処理を施して、どの持ち方でも安全に使えるようには特に気を配りました。そういった「基本」を押さえてから、ブレード先端の突起などの装飾を加えていきました。
皆の協力も大きかった。蓄光のパラコードを編んだのは妻なんですけれど、なぜそれが必要なのかとコンセプトを伝えたら、気持ちよく手伝ってくれました(笑)。革製のシースも、お付き合いのあるところが、出し入れがしやすいうえに、しっかり収納できるものを作ってくれました。
アウトドア初心者をはじめ、多くの方々に気軽に使っていただきたい、というコンセプトに合わせてアレンジも加えました。私の作品は比較的ソリッドなイメージが強いと思うのですが、持った時の違和感が少しでも減るように、ハンドルの角の丸みをより強調する加工にしました。
山秀の小栗大輔さんからのアドバイスもありがたかったですね。曲線を多用したシルエットにすることで、ユーティリティ性が増したのではと思います。
結果的にキャンプサイトにこれ1本あるだけで、できることが飛躍的に広がる。
そんな1本になったんじゃないかな、と考えています。
ぜひ、皆さんに実際に使っていただけたらと願っています。
「多くの方々に気軽に使っていただける1本だと思います」小栗大輔
マックこと小栗大輔さんは、岐阜県関市にある「世界のナイフショールーム 山秀」の店長。タレントの「さばいどる かほなん」とのコラボナイフを筆頭に数多くのナイフを、自ら使いもしながらプロデュースしてきた実績豊富な人物として、各方面から信頼を集める。原龍一さんともミッドテックの「d」シリーズのプロデュースなどをはじめ、さまざまな形でコラボしてきている。
COMMENT
最初にお話を伺った時に「面白い!!」 と感じました。竹割り鉈をベースにした焚き火用のナイフというピンポイントのテーマは、趣味や嗜好が多様化している時代の流れに合っているな、と感じましたし、蓄光のパラコードを使うというアイデアも、ありそうでなかったように感じました。気鋭の作家・原さんを起用することで、和洋や新旧といった相反する要素を組み合わせたデザインとなっているし、豊富なバックストーリーも生まれてきます。お父様の幸治さんの作品を彷彿させるような綺麗な作品を多く手がけてきた原さんが、鎚目を入れるアレンジを施した。それだけでもナイフファンにとっては、とても興味を惹かれる話ですものね。
今回のプロジェクトには、ある程度デザインが決まってから参加させていただいたので、基本的には、アドバイスしただけです。ハンドルなどにアールをつけることで、より持ちやすく、汎用性を高めて、初心者を含めた多くの方々に気軽に使っていただきたい、ということや、5mm厚のブレードバックにシリアルナンバーを入れることで、プレミアム感を出して持つ楽しみを感じていただきたい、といったことをご提案しました。
当社のオリジナルモデルも作ったので、それも含めて、ぜひ手に取っていただきたいな、と思います。
今回のプロジェクトで得るであろう知見が、また新たな「何か」につながっていったらいいなとも思っています。ナイフの可能性は、まだまだたくさん残っていますから!!
アウトドアでできることが一気に広がる!!
kokko
刃物の街・岐阜県関市が誇る気鋭のナイフ作家、原龍一がデザイン・制作を担った名作が、ここに誕生!!
片手でホールドして振り下ろせることを意識した適度なサイズ感、タイムプルーフされた安定感のある鋼材を蛤刃にした丈夫さ、薪割りに特化しながらもブッシュクラフト全般から食材の切り分けといった簡単な料理にも使える汎用性の高いシルエット、鎚目を活かしつつマットな質感で統一したシックなデザイン。
アウトドアで「できること」が一気に広がりつつ、持つ楽しみを感じさせるシンプルな姿を持つマスターピース。
そんな贅沢な1本となった「kokko」。
ぜひ実際に目にして、その重量感と質感を、手に取って、その握り心地を体感してほしい。アウトドア・キャンプにおけるあなたの良き相棒となることは間違いない。
今回のナイフ「kokko」の詳しい商品レビュー記事はこちらをご覧ください。
また実際のフィールドインプレッション記事はこちらをご覧ください。
kokko
- 全長:260mm
- ブレード長:140mm
- ブレード厚:5mm
- 重量:約280g
- ブレード材:440C
- ハンドル材:マイカルタ
- 革シース付
- 蓄光パラコードストラップ付
- 価格:¥26,400
- 100本限定
- 問い合わせ先:アームズマガジン公式WEBショップ
ナイフ作家・原龍一氏とホビージャパン『ナイフカタログ』誌のコラボモデル。焚き火用の鉈が欲しい!! というメンバーの要望がきっかけとなり、国内外で人気の作家が、ユーザーたちから信頼を集めるナイフショップ「山秀」のアドバイスも組み入れながら完成させた。和と洋の要素が共存しながら、他にはない個性も出したモデル。ブッシュクラフトなどにも使える汎用性の高さも魅力。1本あれば野外でできることが大きく広がる。
TEXT:服部夏生
※正当な理由なくして包丁やナイフなどの刃物を持ち歩いたり携帯することは法律で禁止されています。刃物は露出させて持ち歩かず、バッグやポケット、あるいはベルトのポーチなどからすぐに取り出せるような状態や、刃物であることが周囲にわかるような状態で携帯すると、銃刀法に該当しなくても軽犯罪法の対象となることがあります。移動・保管には充分注意するよう心掛けましょう。
Arms MAGAZINE WEBでは気になるエアガン&サバゲー情報を毎日発信中!! 気になる方は公式X(Twitter)を要チェック♪
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。