2023/08/11
M1ガーランドから進化した軍用小銃「東京マルイ U.S.ライフルM14 ウッドタイプストックver.」
“USMCトイガン”をピックアップ
独立した軍隊であるアメリカ海兵隊U.S.MARINE.CORPS.(USMC)は、任務の特性上アメリカ陸軍が制式採用した銃器を中心に独自に採用している銃器もある。それらアメリカ海兵隊を支えてきた銃器たち、いわゆる“USMCウェポン”はトイガンでも多数再現されている。ここでは月刊アームズマガジン2023年8月号と2023年9月号のアメリカ海兵隊特集と連動し、米海兵隊の銃器を再現した“USMCトイガン”をピックアップしていく。今回は「東京マルイ U.S.ライフルM14 ウッドタイプストックver.」を紹介しよう。
不遇な時代を乗り越え再評価された名銃
M14ライフルはアメリカ軍がWWⅡにて使用していたM1ガーランドの作動方式や装填方法などを改良し開発したものだ。ボルト作動方式をショートストロークピストンに変更しフルオート化に成功。使用弾薬は.30-06弾から7.62mm×51NATO弾となり、M1ガーランドでは8連発の給弾クリップ式だった弾倉も20連発の脱着式ボックスマガジンとなった。トイガンでは東京マルイにより電動ガンで再現されており、実銃に近いオペレーションでセミ・フルオート射撃を楽しめる。
火力と信頼性、そして高い命中精度を兼ね備えたM14は優れたライフルだったが、アメリカ軍がベトナム戦争に軍事介入すると「M14は近接戦闘に難がある」、「長い銃身が植物に引っかかる」という欠点が出始め、木製のストックがジャングルの湿気により劣化してしまうという不具合も発生した。空軍、陸軍はより小口径で軽量なM16を使用し始め、この流れは全軍に波及し主力小銃はM16に更新が進んでいった。だが、海兵隊の一部では7.62mm弾がジャングルの濃い茂みを貫通して敵を撃てるという利点からM14を使い続けた部隊もあり、一定の評価を残した。
ベトナム戦争後にM14の多くは長い間保管されていたが、2000年代に入りイラク戦争が勃発すると長い射程距離と優れた命中精度を持つことで再注目され、近代化改修されたM14DMRなどが海兵隊にて使用された。
東京マルイ
U.S.ライフルM14 ウッドタイプストックver.
DATA
- 全長:1,127mm
- 重量:3,850g
- 装弾数:70発
- 価格:¥50,380
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年8月号に掲載されたものです。
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