エアガン

2023/05/17

【解説】電動ガンの核「メカボックス」のそれぞれの特徴と分割方法

 

 電動ガンの核となるメカボックスには機種、メーカーによってそれぞれ特徴が異なる。今回は電動ガンからメカボックスを取り出し、それぞれの特徴を解説する。メカボックスのカスタムやメンテナンスをする際、分解の参考にしていただければ幸いだ。

 

※トイガンを分解すると、メーカー保証や修理を受けられなくなります。分解する場合は自己責任の下に行なってください。

 

スタンダードタイプ(東京マルイ系)

 

 スタンダードタイプの一般的なメカボックスの形状。電動ガンのメカボックスはすべて左右分割式。左側にセレクタープレートがあり、右側のネジ(合計10個)で固定されている(写真はCYMA製)。

 

 

 

 

スタンダードタイプ(海外メーカー系:G&Gアーマメント)

 

 G&Gアーマメントのメカボックスは通常とは逆の左側に固定用のネジがある。分割する際はネジを外した後、ひっくり返して左側を下にして右側を開ける。

 

 

 

スタンダードタイプ(海外メーカー系:ARCTURUS)

 

 ARCTURUSなどQD式スプリングガイドやセレクターレバーに固定される丸いセレクタープレートが備わり、マイクロスイッチが内蔵されている製品のメカボックス。

 

 

 

次世代タイプ

 

 次世代タイプのメカボックスはスタンダードタイプと形状、構造ともに大きく異なる。メインスプリングはバッファーチューブ内に収まり、オートストップ機構が内蔵されている。セレクタープレート、ノズルの形状も異なる。

 

 

 


 

メカボックスの分割方法

 

一般的なスタンダードタイプはメインスプリング&スプリングガイドが飛び出さないようにピンポンチなどでメインスプリングガイドを押さえ、さらにシリンダーも指で押さえながら右側のメカボックスを外す

 

KRYTACやARCTURUSなどQD式スプリングガイドを持つ製品の場合はあらかじめメインスプリング&スプリングガイドを外してから分割する

 

スタンダードタイプのメカボックスを分割したところ。スイッチ部分に違いがあるものの(電子トリガーシステムやマイクロスイッチの採用)パーツ構成はほぼ同じだ

 

次世代タイプのメカボックスを分割したところ。スタンダードタイプとはパーツ構成そのものは大きな違いはないものの形状の異なるパーツが多い

 

TEXT:毛野ブースカ

 


 

より次世代電動ガンについて知りたい人に。

エアガンマニアックス

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次世代電動ガンのメカニズムなども詳しく解説している

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年5月号に掲載されたものです。

 

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