2023/03/02
発売日も決定!! いよいよ発売間近なSAA「タナカ ペガサス2 ガスガンシリーズ コルトS.A.A. 2ndジェネレーション 4-3/4インチブラックガスガン」
S.A.A.ガスガンの決定版、ついに登場!
いよいよ発売間近となったタナカの「ペガサス2」を採用したコルトS.A.A.2ndジェネレーション4-3/4インチブラックガスガン(以下S.A.A.)。前回の記事ではS.A.A.の最大の特徴であるペガサス2の内部構造について詳しく解説したので、今回は製品版をもとに写真によるディテールの解説とペガサス2が誕生するまでの経緯について述べていきたい。
タナカのS.A.A.ガスガンはペガサス式ガスリボルバー第1弾として1999年に登場した。2005年に実銃と同じようにシリンダーが着脱できてリアルさが増して、ガスがチャージしやすくなった現行のデタッチャブルシリンダーモデルが登場し、ファストドロウやカウボーイアクティブシューティングなどのシューティングマッチに参加するシューターを中心に使われるようになった。やがてスピードを競うシューティングマッチで使われていくうちにデタッチャブルシリンダーモデルの構造や耐久性に問題があることが発覚。シューター各人がチューニングやカスタムすることでそれらの問題に対処していた。
シューターの理想を徹底的に追求した“使える”S.A.A.がついに登場
S.A.A.がメーカーの想定を超えるハードでシビアな使われ方をされる現状を見て、タナカは「高耐久でさらにリアルな、サバイバルゲームやファストドロウでも使える性能を備える」という開発コンセプトのもとに、2018年頃からS.A.A.のリファイン計画をスタートさせた。
リファインの肝となったのはシリンダーの固定方法。シリンダーの中央部分にノッカーを設けて、そのノッカーを介してシリンダー内にあるバルブを開放するペガサス式特有の構造により、初期型、デタッチャブルシリンダーモデルともに実銃のような貫通式ベースピンが搭載できなかった。特にデタッチャブルシリンダーモデルは短いベースピンとシリンダー後方で支える2点支持式のため、ファストドロウなどで素早くハンマーをコックした場合にブレ、ガタツキが起きやすかった。
そこでタナカは、ベースピン内にノッカーなどを内蔵してシリンダー内にあるバルブを叩く新システム「ペガサス2(PEGASASⅡ)」(特許取得済み)を採用。実銃と同じ貫通式ベースピンを実現したことでシリンダーの固定が確実になり、安定した作動や高い命中精度を生み出すだけではなく、着脱もスムーズに行なえるようになった。
バレル周辺の構造も見直され、インナーバレルにはスムーズなシリンダー回転と気密性向上を両立させた可動式ギャップシールと可変ホップアップシステムを搭載。装弾数をアップさせるために他のペガサス式ガスリボルバーに実装されているインナーマガジン方式を採用。装弾数が15発になり、さらにエジェクターチューブ内に10発をリザーブできることで装弾数は合計25発となった。耐久性、操作性を向上させるために負荷のかかるパーツへのクッションパーツ/強化パーツの追加や、各パーツのリアル化が実施された。また、グリップフレーム内にグリップウエイトが追加されたことで(ウエイトは着脱可能)重量感はもちろん前後バランスも申し分ない。一部パーツはデタッチャブルシリンダーモデルにも共用できるという。
デタッチャブルシリンダーモデルに共用できるパーツ
ボルト/ボルトスプリング/ボルトチップ/ボルトスプリングスクリュー/ハンド/トリガー/ハンマー/トリガーガード/バックストラップ/ラチェット/ゲート/グリップ
- アッシーで交換が必要なものもあり
- 新製品の通販によるパーツ販売は発売してから半年経過後となる
本誌でお馴染みのトルネード吉田氏をはじめとしたタナカのS.A.A.を使い続けてきたシューターが抱いていた「ここをこうしてほしい」とか「ここがこうなっていたらいいな」といった理想を現実のものとしたペガサス2搭載のS.A.A.。ガスリボルバーの新たな常識が今ここに始まろうとしている。
タナカ
ペガサス2 ガスガンシリーズ コルトS.A.A. 2ndジェネレーション 4-3/4インチブラックガスガン
DATA
- 全長:260mm
- 全高:132mm
- 全幅:42mm
- 重量:820g
- 装弾数:15発+サブマガジン内10発
- 価格:¥36,080(2023年3月14日発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:バトルシティ
この記事は月刊アームズマガジン2023年4月号掲載されたものです。
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