2022/11/30
FNの傑作バトルライフルをガスブローバックガンで初再現「VFC LAR ガスブローバックライフルJP Ver.(FN FAL 50.00 Type1)」
FN FALとも呼ばれ普及した冷戦期の名銃
実銃のLAR(ライト・オートマチック・ライフル)はSCARシリーズやM249 MINIMIなどで知られるベルギーのFNが開発したバトルライフルである。第二次世界大戦後、西側諸国が東側諸国のAK47に対抗するために新たな自動小銃の配備が求められていた。そこでFNは独自に開発した自動小銃と弾薬を西側諸国に提示しようとしたところ、アメリカ主導により7.62mm×51弾の統一採用が進められ、FNはこの弾薬にあわせて自動小銃を改良、LARが誕生した。
広く浸透しているFALという名称はフランス語の「Fusil Automatique Léger(軽量自動小銃)」の略称で、LARは輸出向けモデルに付けられた英語表記の名称である。ベルギーはもとよりイギリス(セミオート仕様のL1A1)、オランダ、カナダ、ポルトガルといったヨーロッパ諸国で採用された。
リアルなメカニズムに至るまで迫力のガスブローバックガンで再現
そんなLARをVFCはガスブローバックガンで初めて再現した。数あるバリエーションの中からアーリーモデル(FN FAL 50.00 Type1)をチョイス。複雑かつスリムなアッパーレシーバーはアルミダイキャスト製、レシーバーカバーやトリガーグループはスチールプレス製など主要パーツは金属製。誕生当時は先進的だったポリマー樹脂製ハンドガードやグリップ、ストックは形状はもちろん艶やかな色合いや質感に至るまで忠実に再現。レバー式のマガジンキャッチやボルトストップ、セレクターレバー、リアサイトは実銃同様に作動する。
ディテール以上に圧巻なのが内部メカニズムの再現度合い。ストック内に設けられたバッファー(リコイルスプリング)はライブとなっており、LAR特有の内部メカを再現。ガスチューブ内にはガスピストンも再現されている。
ダイキャスト一体成型のマガジンは実銃と同じ装弾数20発。ボルトには最新のブローバックエンジンが導入されている。また、可変ホップアップシステムが標準装備されており、実射性能も申し分ない。トイガンとして圧倒的な完成度を誇るこのモデルは、モデルガンマニアにもお薦めできる逸品だ。
VFC
LAR ガスブローバックライフルJP Ver.(FN FAL 50.00 Type1)
DATA
- 全長:1,095mm
- 重量:3,950g
- 装弾数:20発
- 価格:¥107,580
- お問い合わせ先:VFC
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.44~45をもとに再編集したものです。