2022/10/04
フォークランド紛争で活躍した名銃をエアガンで「ARES L42A1 Museum Grade リアルウッド No.32 Mk1スコープセット」
フォークランド紛争で活躍したイギリス軍制式狙撃銃
イギリス軍は第一次世界大戦から第二次世界大戦を経て1960年代にいたるまで主力小銃としてリー・エンフィールドライフルを使い続けてきた。しかし、NATO(北大西洋条約機構)の加盟国間の武器や弾薬の統一化の動きの中で、イギリス軍はベルギーのFNが開発したFALをL1A1として採用した。それに伴いL1A1と共通の7.62mm×51弾を使用するスナイパーライフルの必要性が生じた。
そこで、リー・エンフィールドライフルの狙撃仕様であるNo.4(T)をベースに、7.62mm×51弾仕様にするためにバレルやマガジン、エキストラクター、チャンバーなどが改修され、スコープも7.62mm×51弾の弾道特性にあわせて調整したうえで採用されたのが「L42A1」である。
L42A1は1970年に配備され、1982年に勃発したフォークランド紛争で活躍した。1980年代半ばにL1A1に代わって5.56mm×45弾仕様のアサルトライフルL85A1が制式採用されるに伴い、スナイパーライフルもL42A1からアキュラシーインターナショナルのL96A1に変更された。これにより長きにわたってイギリス軍を支えてきたリー・エンフィールドライフルは第一線から姿を消すこととなった。
まさしく収蔵品の趣ある「ミュージアムグレード」モデル
実銃を忠実に再現したモデルからオリジナルモデルまで幅広くラインアップしているARESは、このL42A1をエアコッキングガンで初めて再現した。「ミュージアムグレード」と名付けられた今回のモデルはレシーバーなどの主要パーツの多くをQPQ処理が施されたSUS304材、ストックにリアルウッドを使用。内部メカはショートストロークタイプのシリンダー、実銃同様のマガジンポジションを再現した新規設計のBB弾給弾方式を採用している。さらにNo.32 Mk1タイプスコープと専用マウント、専用チークピースがセットされている。
リアルなディテールに加えて質感、重量感、実射性能ともに申し分ない。モデルガン好きにも納得の出来映えとなっており、イギリス軍マニアならずともコレクションに加えておきたい1挺だ。
ARES
L42A1 Museum Grade リアルウッドエアコッキングガンNo.32 Mk1スコープセット
DATA
- 全長:1,125mm
- 重量:4,400g
- 装弾数:35発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:キンワ e-mail:sales@kinwa-co.jp
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.78~79をもとに再編集したものです。