エアガン

2022/04/30

禁酒法時代のトンプソンを再現「CYMA M1928トンプソン」

 

米軍採用以前のトンプソンSMGを電動ガンで

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン

 

禁酒法時代のアメリカで名を馳せたトンプソン

 

 トンプソンは第一次世界大戦での教訓を元にして開発されたアメリカのSMGだ。軍用として開発されただけに性能が良く、同時期のSMGではポピュラーなドラムマガジン方式を採用したことによる多弾数も有効だった。しかし当初は軍に採用されず、この高性能に目をつけたのは禁酒法時代の悪名高きマフィア達だった。抗争に明け暮れたギャングの間でトンプソンは大いに普及し、“シカゴタイプライター”の愛称で呼ばれるほど、良くも悪くも当時のアメリカを象徴するSMGとなったのだ。

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン

 

 20世紀初めのSMGの代名詞となったトンプソンだが、実際には第二次世界大戦でも活躍している。ダンケルクでの敗戦で武器を失った英軍に供給された場面では「トミーガン」のニックネームで活躍している。

 

前期型の特徴を余すところなくモデルアップ

 

 トンプソンには大きく分けて前期型のM1928型と後期型のM1型の2つに分けられる。トンプソンとして認知されているのはM1928型なのだが、トイガンとしてはM1型のほうが多く再現されている。今回紹介するこのモデルはM1928型をイメージしている。特徴的なドラムマガジンとフォアグリップの組み合わせが再現され、軍用色の強いM1型とは違うエレガントな佇まいがある。

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
ずんぐりとした恰好のカッツコンペンセイターと呼ばれるトンプソン専用のハイダーを見事に再現

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
レシーバー右側にはオートオードナンスのアドレスが入っている。リアサイトのフードは初期型専用の大型のものがチョイスされている

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
初期型トンプソンを印象付ける重要なポイントである放熱のためのフィンが刻まれたアウターバレルも完全再現

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
レシーバーの頭頂部には弾丸をモチーフにしたトンプソンの商標ロゴが綺麗なホワイトレタリングで入れられている

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
セーフティとセレクターはそれぞれ独立して設けられている。180度回転させる方式で若干操作性は悪いが誤作動は起こさせない

 

“シカゴタイプライター”の雰囲気を電動ガンで存分に楽しもう

 

 本体はレシーバーが金属製のおかげで剛性も高く、そのことが命中精度の向上に一役買っている。メカボックスはバージョン6タイプを搭載し、安定した作動を実現。構えてみるとストックが長く、やや下側にカーブしているので現用のライフルと比べてクセのある構え方になってしまうが、それもこの銃の特徴だ。

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
レトロな雰囲気が漂うフォアグリップはフィンガーグルーブ付き。操作性が良く、しっかりと握れる

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
ストックのバットプレートを回転させるとバッテリースペースにアクセスできる。バッテリーコネクターはミニコネクターだ

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン
420連のドラムマガジンは金属製。前面にある大型のレバーで巻き上げるので銃に付いた状態でも操作しやすい

 

 トンプソンの中でも“シカゴタイプライター”と呼べるのはこの前期型にほかならない。絵になるスタイルと実用性を兼ね揃えたM1928。ひと味違うトンプソン電動ガンとしてお薦めの1挺だ。

 

CYMA M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン

 


 

CYMA
M1928トンプソン ドラムマガジン電動ガン

 

DATA

  • 全長:800mm
  • 重量:3,000g
  • 装弾数:450発
  • 価格:¥35,200
  • お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com

 

TEXT:IRON SIGHT/アームズマガジンウェブ編集部
MODEL:佐々木萌香(Moeka Sasaki)
PHOTO:須田壱
HAIR&MAKE UP:西田聡子
撮影協力:サバイバルゲームフィールドシールズ

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年6月号 P.114~115をもとに再編集したものです。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×