2022/03/08
まるで実物のデッドストック「リバレーター エイジドエキストリーム」
どこかの収蔵品? ホンモノと見紛うほどのリアリティ
製造から77年以上が経過。戦時急造ハンドガン、リバレーター
第二次世界大戦時、アメリカで作られたFP-45ことリバレーター(解放者)。原価は現在の価値にして1挺数千円レベル。プレス加工を多用し、大量生産が可能だった。ただしバレルにライフリングはなく、射程距離も8m以内に限定され、手動単発式で、.45ACP弾の予備弾がグリップ内に10発収納できるだけ。ヨーロッパ戦線のレジスタンス向け後方撹乱用兵器として性能は必要最低限、とにかく数を揃えた、というわけである。
そんなある意味究極の戦時急造ハンドガン、リバレーターをハートフォードはプラスチックのHW樹脂でモデルガン化しファンから喝采を浴びている。今回はそれに経年劣化を表現したエイジド・エキストリームの限定発売だ。
エイジドフィニッシュもついにここまで来た!
あらためて言っておくが、これはプラスチックモデルガンだ。もちろんプラスチックが錆びるわけもなく、サビも本当の錆ではないが、あたかもスチールが錆びたようにしか見えない。極めてリアルに、使い込まれてサビが発生した状態を再現したのがエイジド・エキストリームなのである。これがスゴイ! まるでどこかから掘り出してきたホンモノかと見紛うほどのクオリティだ。
すべてのサビはクリアコートされているので進行することはないし、落ちる心配もない(そもそも錆ではない)。あわせて経年劣化した状態を再現した化粧箱、カートリッジ、マニュアルまで付属。実に手が込んでいる。
実銃はたった数カ月の製造期間だったリバレーター。77年以上前の歴史の1ページに思いを馳せるもよし、同じくハートフォードの新品状態のモデルと並べて飾るのもまた乙なものである。
ハートフォード
リバレーター エイジドエキストリーム モデルガン
DATA
- 全長:141mm
- 全高:125mm
- 全幅:29mm
- 重量:490g
- 価格:¥23,930(東京店オリジナル限定品)
- お問い合わせ先:ハートフォード東京店
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.121をもとに再編集したものです。