アウトドア

2021/11/09

JM CUSTOM KYDEX「OWB V2&IWB3 LIGHT BEARING HOLSTER」【毛野ブースカのガンロッカー】

 

 アームズマガジンの自称「物欲番長」こと毛野ブースカが購入したエアガンやギアを紹介するコーナー。第11回目はJM CUSTOM KYDEXのホルスター「OWB V2&IWB3 LIGHT BEARING HOLSTER」だ。

 

第10回「OPSMEN EARMOR M31 Elcctronic Hearing Protector」はこちら

 


 

 

 シューティングマッチやサバイバルゲーム用に愛用している東京マルイのグロック19サードジェネレーションにストリームライトのコンパクトウェポンライト「TLR7-A」を装着するためにホルスターを新調した。今まで使っていたシュアファイアのXC-1はコンシールドキャリー用、リテンション付きのデューティー(ベルトキット)用ともに対応ホルスターが各社から発売されているが、ストリームライトのTLR-7Aは少なく、特にコンシールドキャリー用はほとんど発売されていない。
 いろいろと悩んだ挙句、4年前にP226R用のホルスターを購入したアメリカのカイデックスホルスターメーカー「JM CUSTOM KYDEX」をふと思い出した。HPで探したところ、グロック19とTLR-7Aの組み合わせが収納できるホルスターがあるではないか。善は急げではないが、4年前に購入した時に連絡を取ったJM CUSTOM KYDEXのオーナーであるトニー・メイヤーにメールしたところ、作ってくれるということで、当初はOWBホルスターだけにしようかと思ったが、ついでなのでIWBホルスターも一緒にオーダーした。

 JM CUSTOM KYDEXには完全フルオーダーメイドの「カスタムプロダクツ」(完成まで8~10週間)と、あらかじめ完成されている商品に多少の好みが反映できる「クイックシッププロダクツ」(完成まで5~10日間)の2種類ある。4年前とさらにその4年前(つまり8年前)にオーダーした時はカスタムプロダクツだったが、今回は少しでも早く欲しかったので、クイックシッププロダクツから選んだ。オーダーしたOWB&IWBホルスターのメニューは以下のとおりだ。

 

OWBホルスター(OWB V2 LIGHT BEARING HOLSTER)

 

  • 対応機種:グロック19/19x/45 w/TLR7
  • 色:グレー
  • キャリーサイド:ライトハンド(右利き)
  • ベルトループ:1.5インチ
  • ボディガード:0(ゼロ)
  • ホルスターの角度:ゼロ(ストレート)カント
  • オプション:レッドドットカット
  • 価格:92ドル

 

 

 

IWBホルスター(IWB3 LIGHT BEARING HOLSTER)

 

  • 対応機種:グロック19/19x/45 w/TLR7
  • 色:グレー
  • キャリーサイド:ライトハンド(右利き)
  • ベルトループ:1.5インチクリップ式
  • ボディガード:フル
  • ホルスターの角度:アジャスタブル
  • オプション:レッドドットカット
  • 価格:77ドル

 

 

 

 OWBホルスターは秘匿性を備えつつ素早くドロウできるようにストレートカント、ボディガードなし、マイクロドット対応にした。IWBホルスターもマイクロドット対応として素早くドロウできるようにしつつボディガードをフルにすることで身体への干渉を防ぐようにした。色はどちらもグレーにしてみた。

 

OWBホルスター(写真右)とIWBホルスター(写真左)の表面を比べてみたところ。OWBホルスターはストレートカント、IWBホルスターは角度調整可能なアジャスタブルカントだが、到着した製品は10度で設定されていた。デザインは似ているように見えて微妙に異なる

 

 オーダーしてから20日ほどで商品が到着した。実際に手に取ると、オーダーしたとおりに仕上がっており、クイックシッププロダクツながら4年前にオーダーしたホルスターよりも完成度が上がっており、どちらも素晴らしい出来映え。ライトを付けた銃を入れたところピタッと収まる。それでいながらスムーズにドロウできる。東京マルイのグロック19サードジェネレーションがリアルサイズである証拠なのだが、久々に感動してしまった。値段は少々高めだが、その価値は十二分にある。

 初の実戦投入は11月20~21日にかけて開催されるリミティッドになると思うが、事前トレーニングで馴らしが必要かと思ったが、その必要はないほど身体に馴染んでいる。あとは本番で頑張るだけだ。急なオーダーに応えてくれたトニー・メイヤーにこの場を借りてお礼を言いたい。トニー、ありがとう!

 

裏面を比較したところ。写真右がOWBホルスター、写真左がIWBホルスター。ボディガードとはスライドが身体に接する部分のことで、OWBホルスターはなし、IWBホルスターはフルでオーダーした。並べると違いがわかるはず。ちなみにこの中間の長さのミッドもある

 

こちらはOWBホルスターのボディガード付近のデザイン。スライドストップが干渉しないように成型されている。もちろんマガジンキャッチも干渉しない。マイクロドット対応なのでホルスター前部がローカットされている

 

IWBホルスターのボディガード付近のデザイン。ガード部分がスライド後端まで伸びており、ホルスターを身体に密着させてもスライドが身体に干渉しないのでスムーズにドロウできる。スライドストップの逃げも作れており、細かい部分まで配慮されている

 

OWBホルスターのベルトループは幅1.5インチ、前後でループの形状が異なるJM CUSTOM KYDEX独特のデザイン。こうすることでベルトに通して身体に装着した時にホルスターが浮いたりズレてしまうことを防いでいる。これはナイスアイディアだ

 

IWBホルスターは1.5インチ幅のベルトクリップタイプ。脱着しやすく、かつしっかりベルトに装着できる。角度は調整可能だ

 

約4年前にオーダーしたP226R+インフォースAPL用のOWBホルスター(写真左)と比較したところ。オーダーカテゴリーは違うものの、表面の質感や成型具合、エッジの処理などグロック19用のほうが完成度が高い。どちらもベルトループは同じ形式で、ネジを回すことで銃の保持具合(テンション、抜きやすさ)が調整できる

 

ベルトキット用のリテンション付きホルスターはサファリランドの7379 RDS 7TS ALSホルスター、コンシールドキャリー用ホルスターはOWB、IWBともにJM CUSTOM KYDEXで決まり。すべてマイクロドット&ストリームライトTLR-7A付きに対応している

 


 

[プロフィール]

 

アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴36年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで25年、300冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。

 

Twitter@keno_booska

 

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