2021/07/30
19世紀末を彩る大英帝国の制式小銃をエアガン化「リーエンフィールド MkIII*」
第一次世界大戦から活躍した傑作ライフル
イギリスのリーエンフィールドといえば、ドイツのモーゼルKar98k、アメリカのスプリングフィールドM1903、ロシアのモシンナガンM1891/30、イタリアのカルカノM1938、そして日本の三八式歩兵銃に並ぶ傑作軍用ボルトアクションライフルのひとつである。1895年にイギリス軍に採用されて以来、60年以上に渡り制式小銃として君臨し続けた。
.303ブリティッシュ弾を使用し、当時としては画期的な装弾数10発の着脱式マガジンを採用。一般的なモーゼルアクションはボルトを引いた時にコッキングされるのに対して、リーエンフィールドはボルトを戻す時にコッキングされるアクションを採用していたため、素早く連射することができたという。そんなリーエンフィールドをS&Tはエアコッキングガンで再現した。
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
リーエンフィールドを細部まで忠実に再現
今回S&Tがラインアップしたモデルは、数多くバリエーションがあるリーエンフィールドの中でもっとも有名で、第一次世界大戦中から第二次世界大戦後まで使われたMkIII* と呼ばれるものだ。SMLE(ショート・マガジン・リー・エンフィールド)という別名のとおり、ストンと断ち切ったかのようなかたちをしたマズルや短くされたバレル全体を覆うように装着された木製ハンドガード、複雑な形状のレシーバーを忠実に再現。ストックは木製で、グリップ部分の付け根に設けられているマニュアルセーフティはライブである。
実銃はプッシュコック式だがS&Tは扱いやすいプルコック式。着脱式マガジンは実銃と同じポジションに装填する。チャンバーパッキンとインナーバレルはVSRシリーズと互換性があり実射性能は申し分ない。リアルな外観はオールドガン好きだけではなくモデルガン好きにもお薦めだ。
S&T
Lee Enfield No.1 MkIII* エアーコッキングライフルリアルウッド
DATA
- 全長:1,135mm
- 重量:3,450g
- 装弾数:35発
- 価格:¥52,800
- お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年9月号 P.82~83より抜粋・再編集したものです。