2018/11/21
Tactical Gear Laboratory 特別編【2018年12月号掲載】
ギア好きによるギア好きのためのユル~いサバゲ
YURUGE TETRA(ユルゲ テトラ)
主催者曰く、「絶対に期待しないでください」。
期待するなと言われても、やっぱり期待してしまう4回目となったユルゲ。ゆる~い気持ちでギア好きが交流できるサバゲイベントの様子を紹介していこう。
日時:2018年9月16日(日)
場所:ユニオンベース
主催:MMR-Z
ユルゲは、主催MMR-Zのmorizo氏がギア好きともっと仲良くしたいという思いから始めた。お1人様・ギア初心者の参加も大歓迎なのだ。つまりギアが好きな人なら誰にでも参加資格がある。参加者が交流できる場所にするために、ゲームの進行は定例会に比べとてもゆったりしたもので、合間に撮影会を行なうのもそのためである。これに賛同した多くの参加者はここでの出会いをきっかけに交流し、情報を交換して知識を深めていく。そしてさらに深くギアの沼にはまっていくのだ。
初参加の方々の緊張を解くためにゆるくあいさつをする主催MMR-Zのmorizo氏によって会場は笑いに包まれた
モデルの森乃カノンさん、声優の東城咲耶子さん、コスプレイヤーで漫画家の赤木クロさんも個性的なスタイリングで参戦!
SNAP of YURUGE TETRA
ユルゲには、ヘルメットにアーマーという完全装備のギア系サバゲーマーと、軽装ながら目的に沿ったスタイリングで戦うサバゲーマーがいる。どちらも装着度合いに関係なく積極的に動けるように装備をセッティングしている。ゲーム中の激しい動きを見れば、セッティングのすばらしさがわかる。
ユルゲはお1人様やギア初心者も歓迎している。同じギア好きが仲間になってくれるのを願っているからだ。共通項があれば、たとえこの日が初めましてでも、強靭なチームになれる。
PICK UP of YURUGE TETRA
ユルゲテトラは、ギア系サバゲなので、当然ギア好きが集まる。最近のギア好きの追いかけているジャンルは幅広く、しかも深くなってきている。ここでは、注目すべき最新ギアトレンドを紹介しよう!
TROPIC
Multicam Tropicは米特殊部隊やインストラクターの使用で注目されている。自衛隊迷彩との相性の良さからもサバゲーマー注目の迷彩だ。
FBI
法執行機関(LE)はギアの定番の1つ。特にSWATの再現は人気のようだ。私服や制服を含め、LEは今後も広がりを見せるだろう。
PMC、架空LE…
比較的そろえやすいPMC(民間警備保障)や架空LE、コミックやゲームなどの再現といった私服スタイルや非ミリタリーのカモフラージュスタイルがさらに躍進していきそうだ。
TEAM of YURUGE TETRA
ユルゲテトラは、交流を目的としたギア系サバゲなので、各自のスタイリングにあわせていろいろなシチュエーション場所で撮影が行なわれた。いわゆる定例会でも同じ部隊の装備をしているギア好きが同席することはあるが、やはり大人数での集合写真は迫力がある。ユルゲではこういった集合写真を撮れるのもうれしい。ここでは、ギアの最先端トレンドといっても過言ではないさまざまなジャンルを紹介しよう。
Marine Raider Regiment / Marine Corps Special Operations Command(MARSOC)
マリーンレイダース(MARSOC)は、アメリカ特殊作戦群所属の海兵隊特殊部隊だ。公式画像も多いことから再現もしやすい。ウッドランドのコンバットアパレルにあわせたコヨーテやタンのギアがかっこいい。ヘルメットを着用した強襲装備やブーニーハットにチェストリグといった偵察装備まで幅広いスタイリングも魅力だ。
United States Special Operations Command(USSOCOM)
陸軍のODAやデルタフォース、海軍のSEALsやDEVGRUのような米軍特殊部隊はギア系の定番だ。マルチカム(以下MC)がアメリカ全軍へ普及したことにより、それぞれの部隊の区別が難しい中で、装着するアイテムや銃器などから部隊特性を出す傾向にある。特に海軍系はAORシリーズを取り入れることで他の部隊との差別化を図っている。
FICTION WARRIOR
ギアメーカーのx115xTAYLORが提唱する架空設定装備スタイルがフィクションウォリアーだ。ドレスコードは架空の軍装/部隊等、架空のPMC、バウンティハンター、架空の民兵、工作員、など。ゲームや映画、実在の軍隊・兵士などを再現しないスタイリングということで、新しい装備ジャンルとして注目されている。
そしてこの他にも各々個性的なスタイリングで参加した面々。そちらは「STYLING of YURUGE TETRA」と題したページにご紹介しているので、くわしくは本誌をご覧いただきたい。
好天にも恵まれて、サバゲと撮影会を通じギア好きの交流が多く行なわれた。個人でギアを揃える人たちは全国にいるが、その人たちが集まる場所と機会は少ない。今はユルゲがその役を担っている。そしてユルゲに集まったギア好きの参加者たちがまわりに布教することで、サバゲにも大きな波を起こしている。
ギアは好きだけどイベントには参加はちょっと、というアナタ。ぜひ次回のユルゲに参加してほしい。1人で参加した人が同好の仲間に多く出会い、次のイベントではお1人様を脱却して楽しく過ごしている。それを体感してほしいのだ。
毎回思うのだが、次回こそは自分も体験したいと目論みながら、次回のユルゲ会場で読者のみなさんとお会いできるのを楽しみにしている。
TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)
この記事は2018年12月号 P.150~153より抜粋・再編集したものです。