2021/03/05
VOLK TACTICAL GEAR「VBS」【毛野ブースカのガンロッカー】
アームズマガジンの自称「物欲番長」こと毛野ブースカが購入したエアガンやギアを紹介するコーナー。第6回目はVOLK TACTICAL GEARの「VBS」だ。
第5回「ヘリコンテックス ハイブリッドタクティカルパンツ」はこちら
私は今までサバゲーやタクトレ用のプレートキャリアとして、マグプルダイナミクスのDVD「THE ART OF TACTICAL CARBINE」で一躍有名になったクリス・コスタとアメリカの装備メーカーLBXがコラボして作った「LBX-4020 A2 Armatusプレートキャリア」を使ってきた。タクトレブームとあいまって日本でも人気のあったこのプレートキャリアは数年前、台湾へ取材に行った際に訪れた現地のトイガンショップでたまたま見つけて買ってきたものなのだ。気に入っていたが、もう少しセットアップが自由にできるプレートキャリアを買うことにした。
サバゲーアイテムとして人気のあるプレートキャリアだが、内部に収納する抗弾プレート(SAPIプレート)の大きさにあわせてS、M、Lの3種類のサイズがあることはみなさんご存知のことかと思う。日本でサバゲー用として流通しているプレートキャリアはほとんどがMサイズだ。Mサイズといってもメーカーによって微妙にサイズが異なり、腰のベルト上端からプレートキャリアの下端までにぎりこぶし一個分のスペースがくらいがちょうどいい。欧米人に比べて小柄な日本人の場合、S~Mが適当だと思っている。ガタイのいい欧米人でもLサイズは少ないはずだ。身長168cm、体重77kgの私の場合、プレート本体がMとSの中間くらい、カマーバンドがMかLが理想的だ。私が所有するLBXのプレートキャリアはMサイズでぴったりだった。
今回プレートキャリアを選ぶ際にこだわったのはサイズはもちろん、LBXのプレートキャリアと同じくフロントパネルが交換できたり、ポーチなどが自由にセッティングできる汎用性の高さだ。ホルスター同様、実物系にこだわる私としては、特殊部隊やLEが使っているプレートキャリアをいくつか候補に考えたが、普段から使っているチェストリグとの組み合わせを考慮して、最終的に私が好きなブランドのひとつであるVOLK TACTICAL GEARの「VBS(VOLK BLOCK SYSTEM)」にすることにした。
このVBSは、COREと呼ばれる本体パーツ(フロントパネル)を中心に、アタッチメントを組み替えることで銃にあわせたマガジンポーチをセッティングできたり、プレートキャリアやチェストリグにスタイルチェンジできるものだ。私はすでに2種類のCOREを持っており、チェストリグとして活用していた。せっかくならその資産を生かすべくVBS用としてリリースされている3種類のプレートキャリアセットのうち、本体はMサイズのスイマーズカットのプレートに対応し、Lサイズのカマーバンドのものを選んだ。色は私がいちばん好きな迷彩色であるマルチカム。スイマーズカットのプレートを選んだのは、ハンドガンをツーハンドで構えた際に撃ちやすく、ライフルの肩付けがしやすいと思ったからだ。カマーバンドはスタンダードかロングサイズかで最後まで悩んだが、VOLK TACTICAL GEARの装備や衣装はLサイズでもMサイズ寄りなのでロングサイズを選んだところピッタリだった。シルエットもスッキリしており、ショルダーストラップも調整できるのでベストなポジションに調整できた。VBS用なのでフロントパネルとの共用性もバッチリだ。
VOLK TACTICAL GEARの装備はいわゆる実物系ではないが、縫製はしっかりしておりバリエーションも豊富で使い勝手もよい。日本製というところもポイントが高い。私は靴以外の装備と衣装をVOLK TACTICAL GEAR製品ですべて揃えることができるほどお気に入りのブランドだが、VBSは私の期待を裏切らない出来映えだ。しばらくはVBSでいろいろなセットアップを楽しもう。
[プロフィール]
アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴35年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで24年、280冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。
Twitter:@keno_booska