2020/12/21
ノーベルアームズSUREHIT MASTER用ハイマウント“杯マウント”【毛野ブースカのガンロッカー】
アームズマガジンの自称「物欲番長」こと毛野ブースカが購入したエアガンやギアを紹介するコーナー。第4回目はハイパー道楽のノーベルアームズSUREHIT MASTER用ハイマウント「杯マウント」だ。
近年注目を集めるようになったマイクロドットサイト。チューブタイプのドットサイトに比べてコンパクトなことから、オートマチックピストルのスライドに直接マウントする(=スライドライド)して使われることが多い。もちろんM4カービンなどのアサルトライフルにもマウントできるのだが、付属のマウントベースを用いてそのままマウントした場合、レンズの位置が低すぎて狙いにくい。そこで必要になるのが「ライザー」と呼ばれる、銃本体とマイクロドットサイトの間に装着して高さをかさ増しするためのマウントベースだ。
豊富なラインアップを誇るノーベルアームズのドットサイトの中でもマイクロドットサイトSUREHIT MASTERは、同社のマイクロドットサイトMRSよりもひと回り多く、ハンドガンよりアサルトライフルやサブマシンガンに向いている。マイクロドットサイトの中でも光学性能の高いSUREHIT MASTERをM4カービンに載せてみたかった。しかし案の定、M4カービンにマウントすると、ひと回りサイズが大きいとは言え高さが合わない。ライザーを使って調整するのだが、ジャストなものが見当たらない。あれを買っては試し、これを買っては試しを繰り返してきた。そんな折、ハイパー道楽さんデザインによるSUREHIT MASTER専用のハイマウントベース「杯マウント」がリリースされたという情報をキャッチし早速入手してみた。
ハイパー道楽さんも私と同じ経験を持っていたことから開発したとのことで、SUREHIT MASTER専用設計ということもあり一体感は申し分ない。軽量化が施されたボディは一般的なライザーに比べてスタイリッシュでカッコいい。実際にM4カービンにマウントすると高さはピッタリ。首を必要以上に傾けることなく自然にサイティングできる。さらに前面にはポリカーボネート製のレンズシールドが標準装備されており、万が一の被弾からレンズを守ってくれる。レンズまでの高さはT1タイプのドットサイトとほぼ同じなので、M4カービン以外のアサルトライフルやサブマシンガン、あるいはマグニファイアとの併用も可能だ。これで光学性能に優れるSUREHIT MASTERのポテンシャルをフルに引き出すことができる。
TEXT:毛野ブースカ
[プロフィール]
アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴35年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで24年、280冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。
Twitter:@keno_booska