エアガン

2021/03/15

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー

 

永遠のスタンダードモデルに2つの仕様が揃い踏み

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー

 

定番モデルだからこそ妥協しない

 

 創業以来、究極のガバメントモデルのモデルガンを作り続けてきたエランは、シリーズ70を同社を代表するモデルと位置付け、イヤーモデルとして世に送り出してきた。実銃から採寸したリアルなディテールと刻印、他の追随を許さない発火性能を実現したDUOカートリッジ、圧倒的重量感と耐久性を誇るKISCO製フレーム&スライドなど、その時点における最高・最新のスペックが惜しげもなく導入されてきた。
 ミリガバやシリーズ70といった定番モデルはありきたりな面がある一方で、ユーザーの製品への期待度が高くごまかしが効かない。だからこそエランは妥協することなく進化を続けてきたのだ。ここで紹介する2挺のシリーズ70は、現在のエランを象徴するモデルである。

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー
▲コルトマークⅣシリーズ70 .45ACP

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー
▲コルトマークⅣシリーズ70 .38スーパー

 

希少な.38スーパー弾仕様をリアルに再現

 

 実銃のシリーズ70の口径は.45ACP、9mm×19、.38スーパーがラインアップされており、エアガンやモデルガンで再現されてきたのは.45ACP弾仕様だ。実銃でも.45ACP弾仕様が多く、特に.38スーパー弾仕様は1970~80年代にかけてシューティングマッチ用カスタムのベースガンとして多用されていることから、ノーマルの状態で保存されているものは少ないと言われている。エランは、そんな.38スーパー弾仕様もモデルガンで初めて再現した。

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー
マズルの比較。左が.45ACP弾、右が.38スーパー弾。.38スーパー弾はマズルの直径が絞り込まれて肉厚になっているのがわかる。ブッシングも専用品が付属する

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー
マズル以外で違いがわかる部分といえばスライド左側の刻印だろう。上が.45ACP弾、下が.38スーパー弾。.38スーパー弾仕様は「.38 SUPER AUTO CALIBER」と刻まれている

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー
チャンバーカバーの刻印。左が.45ACP弾、右が.38スーパー弾。.38スーパー弾はスライド左側の刻印とは異なり「SUPER .38 AUTO」となっている。書体も微妙に異なる

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー
(左).45ACP弾仕様のマガジン。装弾数は7発/(右).38スーパー弾仕様のマガジン。装弾数は9発。マガジンボトムの打刻も当然異なっている

 

 徹底してリアリティにこだわるエランは、実銃を基にそれぞれの異なる仕様をリアルに再現。さらに.38スーパー弾をイメージしたDUOカートリッジは、従来の.45ACP弾仕様とは異なるブローバックフィーリングが体感できる。口径違いのバリエーションモデルなのでパッと見では同じだが、細部の違いが明確に再現されている。そこがエランの流儀であり、他社では到達しえない領域だ。ぜひ手に取って完成度の高さを味わってほしい。

 

DATA

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー

 

コルトマークⅣシリーズ70 .45ACP

  • 全長:220mm
  • 全高:135mm
  • 全幅:33mm
  • 重量:980g
  • 装弾数:7発
  • 価格:¥195,000

 

エラン「コルトマークⅣ シリーズ70 .45ACP & .38スーパー」製品レビュー

 

コルトマークⅣシリーズ70 .38スーパー

  • 全長:220mm
  • 全高:135mm
  • 全幅:33mm
  • 重量:980g
  • 装弾数:9発
  • 価格:¥198,000

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年4月号 P.106~107より抜粋・再編集したものです。

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