イギリスで行なわれたエアガンシューティングマッチに密着!!

 

 エアガンのトップシューターにしてガンスミスのカリスマ、クラレンス・レイの主催によるエアガンIPSC競技会「AIRSOFTSURGEON CHAMPIONSHIP 2020」が、イギリス第2の都市バーミンガムで2月14日~16日までの3日間開催された。その本格的なシューティングマッチに密着取材。その様子をお伝えしていこう。


 

 IPSC(International Practical Shooting Confedrration)の射撃競技では各ステージに配置されたターゲットを、いくつか制限がある中で射撃していく。射撃位置も指定されて特定の枠内や窓から撃つなど制限がある中で、各ターゲットをどの順番で撃ち、どのタイミングでマグチェンジするかなど技量と銃のスペックを考慮しつつ戦略を組み立てて競技に挑むのである。今やIPSCはスポーツとして世界中に浸透している。特にエアガンを用いたシューティングマッチは世界各国に広がっている。

 

 そうした中で、イギリスのバーミンガムで開催された、エアガンによるシューティングマッチ「Airsoft Surgeon Championship 2020」が開催された。

 

朝のブリーフィング。シューター達からピリピリと緊張感が伝わる。いつも冗談を飛ばすクラレンスも、この時ばかりは真剣な眼差しだ。安全とマナーは何より重要なのだ

 

SHIELDのジェレミー社長も参加。彼はイギリスの自宅に射撃場を持ち、実銃射撃もかなりの腕前。エアガンでもその真剣さは変わらない

 

競技中の1シーン。このステージで射撃位置となる台は不安定でぐらつき、シューターはそんな状況下で正確な射撃を求められる。各ステージにはこのような障害がちりばめられ、作戦を立てるシューターには悩みどころ。こうした要素の数々は、観客をも沸き立たせる

 

このステージでは寝た状態から起き上がり、引き出し内の銃を取り出して射撃するというホームディフェンスを意識したシチュエーション。素早く態勢を整えるため、俊敏さが重要だ

 

 エアガンとはいえ、厳格なレギュレーションが適用され、セーフティルールも実銃同様。エアガンだからとの甘えでルールを守らなければ即DQ(失格)となる。ステージは、イギリスのエアガンIPSC協会「XPSC」により作られ、それは実銃IPSCのステージにもひけを取らないモノとなっていた。
 実銃に負けないほど、白熱した競技は写真からもお分かりいただけるだろう。作り込まれたセットと、緊迫した空気が、競技者たちの熱意を引き立てていた。

 

 後編では、選手たちの競技の様子を詳しく紹介しよう。

 

Text & Photos: 櫻井朋成

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年5月号 P.132-139より抜粋・再編集したものです。

 

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