実銃

2019/12/13

【後編】 SIG SAUER「P365SAS」【実銃レポート】

 

SIG SAUERを代表するサブコンパクトピストルと聞くと、多くの方がP230を思い浮かべるだろう。現在はアメリカ軍にM17として採用されたP320を参考にしたP365シリーズがその役を担っている。ここではP365シリーズの中でも2019年10月に発売されたばかりのP365 SASを紹介しよう。


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 P365 SASはコンシールドキャリーにおいて薄く、引っ掛かりにくいデザインを持ち、現実的な交戦距離(10m以内)で素早く取り出し、上半身サイズのターゲットに強力な9mmパラベラム弾を速射することを目的として開発された特殊なバリエーションである。

 

P365タンカラーモデルとの比較。サイト、ポーティングの差、そしてテイクダウンレバーとスライドストップレバーの形状が違うのがわかる。

 

この銃は25mブルズアイを楽しむものでも、アクションシューティングマッチを撃つための物でもなく、携帯し、必要な時に強力な反撃を行なうためのシンプルでユニークなコンシールドキャリーガンである。

 

フィールドストリップした状態。シンプルな構造であることがわかる。

 

デサンテスホルスターに収めたP365 SASをアペンディクスポジションに装着したところ。小型で引っ掛かりがなく快適にキャリーできる。

 

非常にコンパクトなP365。強力な9㎜パラベラム+P弾を使用してもポーティングの効果で反動を充分にコントロールできる。

 

FTブルズアイ・ファイバートリチウム・ナイトサイトはファイバーオプティクスとトリチウムベゼルを併用し、ドットをリングの中央に持ってくることでサイティングが完了する。写真では少し右にずれているが、上半身サイズのターゲットには確実に命中する。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

操作性や実射性能はそのままに小型化に成功したSIG SAUERのP365SAS。アイアンサイトを廃して特殊なサイトシステムを搭載したことや小さなディスアセンブリーレバーなど、非常に意欲的なモデルである。ポーティングされたこの銃の撃ち味はどんなものなのだろうか?興味は尽きない。

 

 

Text&Photo:Shin

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年1月号 P.112-119より抜粋・再編集したものです。

 

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