2019/12/21
マルシン「コルト.25 AUTO シルバーABS 6mmBBシリーズ」製品レビュー
マニアの心をくすぐり続けるロングセラー
マルシンは、他社にはないアグレッシブな商品ラインアップが魅力のメーカーである。
ベストポケットとの異名を持つこのコルト.25オートもその1つに数えられ、また古くからラインアップされている1挺である。その歴史の長さは、最近ではあまり見かけなくなったスティックタイプのマガジンや、ガスの注入口から見て取れる。
露出するハンマーを持たない常時ダブルアクション方式のトリガープルは、多くのファンが記憶に留めているところだろう。
▲コルト.25オート シルバーABS 6mm BB(¥8,800)
まさに手のひらサイズである。ベストのポケットにもスッポリ収まることからベストポケットの異名がついた
マガジンキャッチ部分はガスの注入口が空けられている。ガスボンベは内蔵式なので、取り外すことはできない。だがガス効率が高いので、冷えの心配は少ない
ダブルアクションオンリーのトリガーメカニズム。ガスガンのメカニズムとしては最古参といえるシステムで、タイムプルーフは充分になされている
さて、マルシンのもう1つの特徴といえば、外観に対するコダワリである。
特にメッキの美しさには定評がある。リーズナブルなモデルであれど、シルバーメッキには手抜きがない。このコルト.25オートもそうだ。コレクタブルとまで評したくなるような外観仕上げ、そしてバリエーションとして木製グリップを標準装備としたモデルもある。
▲コルト.25オート シルバーABS 6mm BB スムーズ木製グリップ付きDX(¥12,800)
スライド中ほどの穴はホップ調整のために開けられている。内部のイモネジを締めたり緩めたりすることによってホップの強さを調整するのだ
意外に複雑な造型のマズル周り。プラスのネジが見えるのはご愛敬だ。それにしても、何ともいえない愛敬のあるフェイスである
これまた伝統のスティックタイプマガジン。昔は多くのガスガンに採用されていたマガジンだが、最近では少なくなってしまった
ポケットに収まるほどの小さいサイズだからこそ、ガスガンのメカニズムを使用して実射性能を確保する。それがこのモデルのコンセプトだろう。内部機構も単純なので故障も少ない。
単なるリーズナブルなモデルではない、コレクターズアイテムに心動かされるマニアも多いだろう。
- 商品のお問い合わせ先:フジカンパニー
03-3622-1477
TEXT:モロ☆
この記事は月刊アームズマガジン2020年1月号 P.108より抜粋・再編集したものです。