2019/11/19
ウエスタンアームズ「コルトM1911 ブラックアーミー」製品レビュー
WWIラストに作られたレアなミリタリーモデル
●M1911最終生産モデル
M1911拳銃は、1917年、アメリカが第一次世界大戦に参戦すると、一気にその需要が増え、製造が追いつかなくなっていく。そこで1918年、よく磨いてガンブルー処理されていた仕上げ工程を見直し、生産性の向上を図ったという。
その結果、M1911は黒に近い色調になった。そしてこのモデルはコレクターからブラックアーミーと呼ばれることになった。より速い製造が実現したものの、1919年には終戦となり、完成された1911の多くはヨーロッパへ送られず、ストックされたという。
そして後にパーカライジングで再仕上げされたため、結果的にブラックアーミーはレアな仕上げになった。
●コレクショングレードのデラックスモデル
WAでは、このブラックアーミーを、コレクショングレードのデラックスモデルとして再生産する。
人気のカーボンブラックHW樹脂を使い、手仕上げによるヘアライン加工を追加。ブラックアーミーらしい色調と仕上げを再現した。また、パテント刻印や合衆国財産表示、プルーフマークやシリアルナンバーなどは彫刻機で刻んでいる。
中央にランパントコルトのマークを配したコルト社の後期刻印
右にモデル名の刻印。手仕上げによるヘアライン加工が施されている
フロントサイトは小さめで、抜く際に引っかかりにくいよう丸みが付けられていた
ハンマーはスパー部分が長めで、グリップセーフティのホーンが短い
M1911なのでトリガーが長く、指を掛けやすくするリリーフカットがない
メインスプリングハウジングは膨らみのないストレートタイプ
真鍮削り出しのアウターバレルにはブラックニッケルメッキを施し、黒染め仕上げのメタルチャンバーカバー、フルメタルのウッド調グリップパネルを装着し、1kgオーバーの重量を実現。こだわりの詰まったブラックアーミーが完成した。
DATA
- 全長:216mm
- 全高:138mm
- 全幅:35mm
- 重量:1,030g
- 装弾数:21発
- 価格:¥38,000(10月発売予定)
- お問い合わせ先:WA渋谷店
TEL 03-3407-5922
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年12月号 P.93より抜粋・再編集したものです。