2019/09/29
タナカ「ルガーP08 4インチHW “1918 Erfurt”バージョン ブローバックガスガン」製品レビュー
ドイツの名銃に新たなバリエーションが登場
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●第一次世界大戦時のエルフルト製
最初期のオートマチック拳銃、ボーチャードを改良して完成されたルガーピストルは、1900年から量産が開始されたとされる。最初スイスの軍用拳銃として制式採用され、その後、1908年、改良型がドイツ陸軍にP08として制式採用された。第一次世界大戦、第二次世界大戦を通してドイツの制式軍用拳銃として使用され続けた名銃だ。
第一次世界大戦時、ルガーは開発したDWMと王立エルフルト造兵廠でも製造された。両者はトグル上のメーカーを表す刻印が違ったが、他にもDWMは伝統的なラストブルー仕上げだったのに対して、エルフルトはややラフなグレーがかった仕上げだったとされる。
フォワードトグルにエルフルトの文字と王冠マーク。チャンバー上には1918の製造年。そしてシリアルナンバーの下2桁があちこちに
レシーバー右にはミリタリーの3つのインスペクター/アクセプタンスマークとイーグル(アドラー)マーク
バレル根本にもバレルプルーフを示すイーグル(アドラー)マーク
●独特の撃ち味でファンを魅了するGBB
タナカのP08は独特のトグルアクションを、美しいシルエットを崩すことなくマグナブローバックでリアルに作動させ、普通とは違う撃ち味が楽しめると、マニアの評価も高い人気モデル。この度、刻印バリエーションとして“1918エルフルト”が登場する。
トグル上のエルフルトの文字と王冠マークはもちろんのこと、各所に入れられたプルーフマークやシリアルナンバーも、エルフルトのミリタリーモデルのパターンを忠実に再現。さらには、プラスチックの本体も、金属パーツもグレーを意識した仕上げになっている。
撃って楽しむだけでなく、コレクションとしても貴重なモデルの登場だ。
チャンバー横にフルのシリアルナンバー7415。ロッキングボルトとトリガープレートには下2桁の15。トリガープレートにはエルフルトのプルーフマークも
バレル下面とフレーム前端には7415のフルシリアル
リアトグルの背面にもシリアルナンバーの下2桁の15
DATA
- 全長:219mm
- 全高:138mm
- 全幅:39mm
- 重量:640g
- 装弾数:12発
- 価格:¥27,800(10月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年11月号 P.91より抜粋・再編集したものです。