2025/04/27
【NEW】TANAKA S&W M36パフォーマンスセンター3インチ HW Version 2
EDCリボルバーとして魅力的な、パフォーマンスセンターM36の3インチ仕様が登場する。スナブノーズ版は以前にも製品化されていたが、3インチ仕様は今回が初めてだ。そのアグレッシブなデザインは、誰もが新鮮さを感じるだろう。
3インチバレル
リボルバーの3インチバレルは、EDC(Every Day Carry)リボルバーとして、もっとも実用的なサイズだという説がある。腹部のベルト内側に銃を収めるAppendix Carry(アペンディックスキャリー)やIWBホルスターで銃を携帯する場合、バレルの最長サイズは概ね3インチだ。もちろん2インチクラスの方が快適だが、3インチの方が機能性は高い。

3インチバレルのリボルバーは、2インチではバレル部が軽すぎて、マズルフリップが大きかった場合でも、3インチにすることでバランスがとれて撃ちやすくなる。わずか1インチ程度なのでフロントへビーになることもない。またS&Wの場合、3インチ化することで、エジェクターロッドも長くなって、射撃後のケースエジェクションも確実さが増す。わずかな違いだが、サイトレディアスが伸びて射撃の精度も上がるだろう。
FBIが採用した最後のリボルバー S&Wモデル13は、日本では通称“FBIスペシャル”として知られている。これも3インチバレル仕様だった。4インチほど長くない、この3インチという絶妙なバレル長は実用性を追求した結果、生まれたものだといえる。

戦後の日本で設計製作された官給拳銃ニューナンブM60も、そのバレル長は5.1cmと7.7cmの2種類だった。この7.7cmバレルはインチ換算すると3インチとなる。これも制服警官が勤務中に常に装備し続けることを想定して、使い易い長さとして設定されたものだろう(もっとも後になって軽量化のために5.1cmに集約されたが)。
3インチリボルバーはグロック19や48のサイズに相当する。もし今もリボルバーがセルフディフェンスの分野で幅広く利用されていたとすると、3インチバレルのラインアップはもっと充実していただろう。パフォーマンスセンターがモデル36を独自のカスタムで製品化したとき、スナブノーズだけでなく、3インチバレル仕様もラインナップに加えたのは、当然の成り行きだっただろう。
タナカはタナカM36パフォーマンスセンター2インチ HW Ver.2に続いて、その3インチ仕様を製品化する。M36パフォーマンスセンターは以前、ABS仕様で製品化されていたが、HWのVer.2となったのは今回が最初で、さらに3インチ仕様が加わるのはこれが初めてだ。バレルが長くなったことで、その印象は大きく変わり、なかなか新鮮だ。Ver.2なので作動性能、再現性も高く、リアル刻印にもなっている。
タナカ
S&W M36 パフォーマンスセンター 3インチ HW バージョン 2
全長:189mm
重量:約410g(カートリッジ込)
装弾数:5発
主要材質:HW樹脂+亜鉛ダイキャスト
仕様:7mmキャップ火薬使用発火式モデルガン
.38スペシャル発火カートリッジ 5発付属
Jフレームラウンドバット
価格:¥34,650(税込)
近日発売
お問い合わせ先:タナカ
TEXT:GPW Editor
Gun Pro Web 2025年6月号
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