2018/08/21
東京マルイ 次世代電動ガン HK416デルタカスタム 製品レビュー 【2017年3月号掲載】
東京マルイ
次世代電動ガン HK416デルタカスタム
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
世界最強の特殊部隊が採用するHK416を次世代電動ガンでリアルに再現
2016年11月26〜27日に開催された「東京マルイFESTIVAL 3rd inベルサール秋葉原」で電撃発表された次世代電動ガンの新作「HK416デルタカスタム」(以下デルタカスタム)。同社の次世代電動ガンHK416DのカスタムバリエーションとしてはDEVGRUカスタム、HK416Cカスタムに続く3作目となる。東京マルイの次世代電動ガンシリーズの中でもHK416Dは特に人気がある機種だけに、デルタカスタムも多くのユーザーから注目を集めている
実銃のヘッケラー&コックHK416の特徴は、本誌P36のスペシャルリアルガンレポートを参照していただくとして、今回東京マルイが再現したデルタカスタムは、その名のとおりアメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースが採用しているHK416のカスタムモデルである。もともとデルタフォースの要請により開発されたHK416は、実戦を経る中で彼ら自身の手によってカスタマイズされてきた。デルタカスタムはそのうちのひとつである。
最大の特徴は、AR用カスタムトリガーで有名なガイズリー(GEISSELE)オートマチックス社の「スーパーモジュラーレール(SMR)HK」が装備されていることだ。HK416シリーズ専用に開発されたこのレールは長さ10.5インチ、7075-T6アルミニウム製、ミリタリースペックのハードコートが施されており、専用のアクセサリーレールが3時、6時、9時のポジションに装着できる。ノーマルのハンドガードよりフルオート射撃時の過熱に対して強く、ユーザビリティの高さもあってデルタフォースが独自に装着している。
東京マルイはこのガイズリーオートマチックス社のSMR HKをイメージしたレールをアルミからの切削加工でモデル化。複雑な形状や左右に設けられたスリングスイベル・アタッチメントポイントはもちろん、ガイズリーオートマチックス社独自のDDC(デザート・ダート・カラー)もリアルに再現されている。もちろんアクセサリーレール(ロング1枚、ショート2枚)は実物同様に着脱可能だ。このレールにはフリップアップフロントサイトが通常とは前後逆に装着される。これは実際のデルタフォース隊員が行なっている装着方法であり、アクセサリーの装着スペースを確保するためという。
デルタカスタムの特徴はこれだけではない。SMR HKのカラーリングに合わせるかのように、ボディは5色のタンカラーがベースになったカラーリングが施されている。ブラックボディに比べてロービジ効果は高く、デルタフォースが採用するマルチカムパターンの装備にも適している。さらにシュアファイアタイプフラッシュハイダー、新規にデザインされたアウターバレルとガスブロック、TDタイプライフルグリップ、クレーンストックなどカスタムモデルにふさわしいカスタムパーツがチョイスされている。
内部メカに関しては従来モデルを踏襲している。実銃さながらのリコイルショックが体感できるシュート&リコイルエンジン、マガジン内の残弾がなくなると撃てなくなるオートストップ機能を搭載。ワンタッチで交換可能なSOPMODバッテリー仕様。マガジンは同社の次世代電動ガンM4シリーズ&SCAR-L(SCAR-H、HK417アーリーバリアントを除く)用マガジンが共用可能だ。実射性能の高さに関しては、もはや言うまでもない。同社の電動ガンの中でトップクラスの命中精度を発揮する。
「最新モデルが最良」という言葉どおりの完成度となっている次世代電動ガンHK416デルタカスタム。デルタフォースファンはもちろん、サバイバルゲームのメインウェポンとしても最適な1挺だ。
縦長のスリットが特徴的なシュアファイアタイプのフラッシュハイダーはアルミ削り出しで再現。マズルは14mm逆ネジ仕様
ナイツタイプのフロントサイトは、デルタフォース隊員のHK416カスタムを参考に通常とは前後逆に装着
SMR HK専用のピカティニースペックのアクセサリーレール。ロングが1枚、ショートが2枚付属。3時、6時、9時の方向に装着可能
アルミ切削加工でリアルに再現されたガイズリーオートマチックス社のSMR HKタイプレール。DDCと呼ばれる独特なカラーリングも再現
レール左側には実銃と同じくホワイトレタリングでマーキングを再現している。アウターバレルとガスブロックは新規製作
レール基部両側には45度上方に向けてスリングスイベル・アタッチメントポイントを標準装備。QDスイベルがワンタッチで装着可能
タンカラーフィニッシュのアッパー/ロアレシーバー。マーキング類はすべてブラックモデルと同様、ホワイトレタリング仕様
細部に渡って異なるタンカラーが配色されている。セレクターレバーはグリップやストックに近い配色となっている
エジェクションポートカバーもタンカラーフィニッシュとなっている。ダミーボルトカバーは他モデルと同様に「HK」の刻印入り
マガジンキャッチ、トリガーはブラックフィニッシュ。アンビタイプのセレクターレバーはライブ
チャージングハンドルのラッチは大型化されており、片手でもチャージングハンドルを引きやすくなっている
リアサイトはナイツタイプ600mフリップアップサイトを標準装備。アメリカ軍特殊部隊の銃器には欠かせないアイテムだ
タンカラー仕様のTDタイプグリップを装備。トリガーガードはロアレシーバーとは異なる配色となっている
TDタイプグリップと同色のクレーンタイプストック。バッテリーはワンタッチで着脱できるSOPMODバッテリー仕様
ストックを引き出すと現れるバッファーチューブはレシーバーと同色となっている。細部に至るまでこだわっている
リアルスケールの次世代電動ガンM4シリーズ&SCAR-L用マガジンが付属。装弾数は82発
10.5インチサイズのSMR HKタイプレールは、取り回しやすさと汎用性どちらも犠牲にしない絶妙なサイズ。前後バランス、剛性感も申し分ない。シャープかつハードなリコイルショックは他社製の電動ガンでは味わえない
TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:山口結子
MODEL:スティーブ佐藤
STYLING:Ghost(Ghost in the Dark)
撮影協力:Rock254