エアガン

2018/08/21

東京マルイ 次世代電動ガン HK416 デルタカスタム 製品レビュー 【2017年4月号掲載】

次世代電動ガン

HK416 デルタカスタム

 

トップメーカーが仕掛けるコンプリートカスタム次世代電動ガンの新たな1ページが開く

※掲載されているHK416は試作品です。量産品とは細部が異なります。

 

デルタが使うHK416、それって…

 

ついに発売となるHK416デルタカスタム。すでにDEVGRU仕様がラインアップされているので、アメリカ軍の有力特殊部隊の名が冠されたモデルが2種類も存在することになる。しかも、奇しくも同じHK416がベースだ。それだけHK416の評価が高いということであろう。世界的にも採用国が続々と増えていくHK416シリーズは、今のところ
21世紀最大の当たりを飛ばしたアサルトライフルといえるだろう。シルエットはほぼM4のままであるが、内部はショートストロークガスピストン方式、すなわちAR18やG36などと同じ作動システムを採用しているのだ。ガスピストン方式を採用するM4
はHKが元祖ではないが、耐久性や命中精度といった性能と価格のバランスが優れているのであろう。それこそ「妥協なし(NO COMPROMISE)」を社是とするHKが目指す製品作りに、一定以上の評価が集まっているという事実の表れであろう。

 

HK好きが斬る!デルタカスタム

 

さて、新製品の東京マルイのHK416デルタカスタムである。細部に関してはキャプションをご参照頂きたいが、外装パーツはことごとく手が入っている。実は、編集部内でもHK好きとして知られる筆者は、東京マルイのHK417、HK416Dデブグルカスタム、HK416Cの3挺を所有している。その観点からレポートをお届けしたい。

 

まずこの銃の特徴といえば、ガイズリータイプのレールシステムであろう。ガツンとしたシルエットが特徴的だったHK416シリーズにあって、ガイズリーハンドガードは趣が異なる。実物から採寸し、なおかつ削り出しで製作されたハンドガードは実にリアルで、そして握りやすい。今ではフォアグリップよりもレールシステムを握り込むスタイルが主流であるそうだ。その構えも標準的なHK416シリーズよりやりやすい。また、僅かではあるが軽量化も達成しているようである。

 

フリップアップサイトの違いはあれど、クレーンタイプのストックやTDタイプグリップなど、その仕様はデブグルカスタムに近い。となると、前述のレールシステムとカラーリングが大きなトピックといえる。そのカラーリングだが、アウターバレルやマガジンキャッチ、チャージングハンドルやストックリングなど一部を除いてはサンド系のカラーリングが施されている。とはいえ単色ではなく、5色の違いがあるというから驚きだ。レシーバーはアッパーとロアでカラーリングが違うし、その2色はレールとも異なる。HKのウェブサイトによると、確かにタンカラーのバリエーションは存在するが、アッパーとロアのカラーリングは統一されている。

 

では、このモデルでは何故異なるのだろうか。考えられる理由としては、同じ銃でも製造時期によって仕上げが多少異なる場合がある。このモデルは、既存のロアフレームにガイズリーハンドガードを組み込んだアッパーを組み合わせた仕様であることが考えられる。アッパーレシーバーのみ軍に供給されたこともあるようなので、このような仕様
があっても何ら不思議ではない。装備品の自由度が高いといわれているデルタフォースらしい仕様といえるのだ。

 

鈴木咲さんによるHK416デルタカスタムの実射シーンとインプレッションはこちらの動画でご覧いただける。

 

前後逆に装着されたナイツタイプのフロントサイト、SFタイプのフラッシュハイダーがカスタムモデルの証である。ハイダーは削り出しなのでシャープだ

 

バレルやガスチューブギリギリに設計されたハンドガード。正面から見るといかにスリムかお分かり頂けるだろう。実銃から採寸しているので、リアルなディメンションである

 

スクリューによって固定されているレールは、スクリューホールに合わせて任意に位置を変えることができる。ご覧のようにハンドガード中ほどに配置することも可能だ

 

裏面には突起が設けられており、これがハンドガードのスリットに入り込んでしっかりとロックする。ガタツキなどもちろん皆無で、スッとスリットにフィットする

 

サイドに施されたリアルな刻印、そしてクーリングホール。この部分はちょうど指掛けに適したデザインとなっていて、ノーマルのハンドガードより高いフィット感が得られる

 

ハンドガードにはQDスリングポイントが設けられている。左右どちら側にもスリングをマウントできるだけでなく、斜め上方に配置されているので非常に使いやすいポイントだ

 

レシーバー上下とハンドガードでカラーが異なるのが見て取れる。細部に渡って再現されたコダワリも、まさに「妥協なし」である

 

チャージングハンドルを引くと、ボルトカバーが連動してオープンする。射撃中もボルトカバーは前後動をするが、ホップ調整をする際にはボルトカバーのオープンが必須となる

 

グリップもデブグルカスタムと同じくTDタイプ。ストック及びグリップは、どちらもタンカラー仕上げである。ブラックのデブグルカスタムとは大いに雰囲気が異なる

 

リアサイトもナイツタイプが装着されいてる。コンパクトながらエレベーションもウィンデージも備えているのが特徴的だ。バックアップ用途では最強クラスだろう

 

ストックはクレーンタイプのストックを採用する。個人的にはHK416純正ストック派だが、米軍に採用されているHK416ではこういった仕様のものが多いようだ

 

バッテリーは他モデル同様クレーンストック内に収納する。ワンタッチで着脱できるSOPMODバッテリーなので使いやすい

 

DATA

 

  • 全長:713mm /790mm(ストック伸張時)
  • 全高:226mm
  • 全幅:72mm
  • 重量:3,250g
  • 装弾数:82発
  • 平均値…… 91.4m/s(0.84J)※気温27℃ 東京マルイ0.20g弾使用
  • 集弾性……… 65mm(20m)
  • 価格:¥69,800(税別)
  • お問い合わせ先:東京マルイ TEL03-3605-3378

 

初速(m/s)
1発目

91.9

2発目

91.1
3発目 91.3
4発目 91.4

5発目

91.3
6発目 91.1
7発目 91.5
8発目 91.9
9発目 91.2
10発目 91.2

 

TEXT:モロ☆
MODEL:鈴木咲
撮影:須田壱(スタジオゼット)
撮影協力:サバイバルゲームフィールドSEALs

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