2019/10/19
トイガンリアル仕上げ術(コルト M16A1編)【前編】
トイガンに模型の塗装術を応用し、使い込まれた実銃の持つリアルさや凄みを表現する!
今回はM4の源流ともいえるコルトM16A1を、実銃に近い塗装を施していく。
ベースガンは東京マルイの電動ガンシリーズの中でも初期にラインアップされ、ベストセラーとなったM16A1だ。参考資料とする実銃は、AR15の民間向けモデルとして1974年にコルトで製造され、初期のM16A1とも仕上げが近いと思われるR6000/SP1。この銃を実銃ライター・SHINが考察し、その資料をもとにプロモデラー・國谷忠伸が塗装を施して実銃の雰囲気に近づける。
前編では、実銃のディティールをチェックしていこう。
実際にカスタムを施した後編は明後日更新予定!
こちらがベースガンとなった東京マルイの電動ガンM16A1の分解状態。当編集部の備品として長年ロケ等で酷使されだいぶヤレた状態だったので、今回の作例は銃への感謝としてリフレッシュする意味も込めている。
実銃のディティールをチェック!
アッパーレシーバー、ローアレシーバーは大まかな形に鍛造されたブロックから削り出される。よく見るとさまざまなところに製造時に付いた細かなへこみや傷が付いている。
フロントサイトベースはパーカライジング仕上げのスチール鍛造パーツで、表面が荒
れているのがわかる
アルミ製20連マガジン。薄いアルミ板のプレス製で、表面仕上げもレシーバーとは異なりアクセントとなっている。このマガジンは比較的きれいな状態だ。
アッパー&ロアレシーバーはアルミ製で表面はハードアナダイズド処理されており、ところどころ色ムラが見られる
【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】
今回ご紹介した前編は、SHINによる実銃の解説である。クラシカルなモデルであるR6000/SP1は、確かにM16A1の面影が色濃い。細部に渡るリポートは、M16フリークにも堪らない内容であろう。刻印の特徴や、民間モデルならではの特徴も網羅している。後編では、この解説を元に電動ガンのM16A1をリアルに仕上げる!
実銃写真・解説: SHIN
塗装・解説:國谷忠伸
作例監修・分解組立:毛野ブースカ
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年11月号 P.76-79より抜粋・再編集したものです。