2019/07/07
タナカ「SIG P220 IC陸上自衛隊 ヘビーウエイトガスガン」製品レビュー
自衛隊モデルも待望のヘビーウェイトで強烈キック!
●ヨーロッパの名銃を日本でライセンス生産
P220がスイスで開発されたのは1974年。翌年にはその優秀さが認められ、早くもスイス軍用拳銃として採用された。ほかにもドイツ(当時は西ドイツ)の法執行機関などが採用した。日本でも1981年に自衛隊が、旧式化したアメリカ軍供与のM1911A1に代わって制式拳銃として採用した。
しかもそれはライセンス契約であり、日本で製造されることになったのだ。ヨーロッパの名銃が日本で製造される。銃が好きな人や、自衛隊ファンにはたまらないシチュエーション。大いに注目を浴びた。それから40年近い年月が経過し、そろそろ世代交代の時期が迫っているのかもしれない。しかし名銃としての誉れは色あせることはない。
スライド右には陸上自衛隊を表すマークとシリアルナンバー、製造年月
スライド左前方にはライセンス刻印。ミネベア新中央工業の名がある
ボトム式のマガジンキャッチに、ランヤードリングも装備
シャープで見やすいフロントサイトはホワイトドット入り
リアサイトもホワイト入りで、サイトを見やすくするカット付き
●好評のICシステムで快調高速作動
タナカは、フレーム前方まで金属製のシャーシを延ばしたICの採用により好評のP220ガスガンシリーズの自衛隊モデルに、ついに待望のヘビーウェイト(HW)樹脂モデルを投入する。一般的なABS樹脂モデルとは明らかに一線を画するシックな質感をもつHW樹脂。全体の重量はカートリッジを装填した実銃とほぼ同じだというから驚く。
この重量感こそ最大の売り。オモチャ感を払拭する。そしてもう1つ、ズッシリとした重量感は手にガツンとくる硬質なブローバックキックを生み出す。それはABS樹脂モデルでは決して味わうことができないもの。ぜひこのキックを堪能してほしい。
ICシステムでフレーム前方まで金属製のシャーシが延びている
※写真は試作品です。量産品とは細部が異なる場合があります
DATA
- 全 長:208mm
- 全 高:141mm
- 全 幅:36mm
- 重 量:890g
- 装弾数:20発
- 価 格:¥26,800(発売日未定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年8月号 P.86より抜粋・再編集したものです。