2019/07/07
使えるトイガンカスタム術 リボルバー編
グリップ交換前に覚えておきたいリボルバーの基礎知識
ハンドガンの外装カスタムとしてグリップ交換が有効かつ手軽なのはリボルバーにも言えるだろう。しかしトイガンの場合、実銃が同じモデルでも構造などの違いから互換性があるとは限らないのだ。ここでは多種多様なリボルバーについて、グリップ交換の注意点を解説していく。
フレームサイズの違い
スミス&ウェッソンのリボルバーのグリップを交換する場合、フレームサイズをあらかじめ把握しておこう。フレームサイズにはJ、K、L、N、Xの5種類あり、それぞれに対応したものを選ぶこと
フレーム形状の違い
さらにKフレームやNフレームにはフレーム後部の形状によって「スクエアバット」(左)と「ラウンドバット」(右)がある。スクエアバットは4~6インチバレル、ラウンドバットは2~3インチバレルに採用されている。ただし一部例外もあるので細心の注意を払いたい
例えばスクエアバットのグリップを各フレームに装着してみよう。同じスクエアバットだと隙間なく装着できるが……
ラウンドバットはフレーム後部が丸みを帯びているだけではなく前後サイズも異なるので隙ができてしまう
後ろから見ると合っていないことが明らかだ
発射方式の違い
グリップ内にガスタンクが内蔵されているリボルバーの場合、リアルサイズのグリップは装着できないので専用品が必要になる。タナカ(左)と東京マルイ(右)のパイソンを比較してみたところ。グリップ内部の形状がまったく異なっている
同機種のメーカー別による違い
これはオートマチックピストルにも当てはまることだが、同じ機種でもメーカーごとに形状が異なる場合もある。タナカ(左)とハートフォード(右)のコルトSAAを比較したところ。微妙なアールの形状や、ズレを防止するダボの位置と大きさなどが異なる。加工すれば対処可能とはいえ、できれば専用品を使いたい
各種トイガン・リボルバーでの実例
スミス&ウェッソン(タナカJ&Nフレーム)
タナカのS&W M442センチニアルの場合、グリップスクリューを外せばグリップが外れる
キャロムショットの「S&W・Jフレームサービス」(¥6,500) はオーソドックスなサービスサイズのグリップ。専用グリップスクリュー&真鍮製ガイド付き
タナカのS&W M442センチニアルに「S&W・Jフレームサービス」を装着したところ。簡単な交換でモダンからオールドテイストな雰囲気になる
タナカのS&W M629 PCフラットサイド3インチVer.3ガスガンの場合、グリップ下部にあるグリップスクリューを緩めてグリップを外し、グリップアタッチを外す。固定方法がスクリュー&ナットではないのがポイントだ
M629のNフレームに合うキャロムショットの「S&W・Nフレーム紫檀オーバースクエアー」(¥9,500)。高級木材である紫檀が使われており、鋭いチェッカリングが入っている。ただし装着する際には別途グリップスクリューとナットが必要になる
パイソン(タナカ、東京マルイ)
タナカはグリップスクリューを外せばグリップが外れる。グリップスクリューは流用できるが、純正のグリップ内のウエイトは装着できない
東京マルイはグリップスクリューが2本あり、ガスタンクに直接ねじ込んで固定する。さらにフロントストラップのウエイトも外す
キャロムショットの「東京マルイパイソン紫檀チェッカー」(¥9,500)。グリップ内にガスタンクを内蔵する東京マルイパイソンの形状にあわせて内側がカットされている
東京マルイのコルトパイソン4インチに装着したところ。某TVアニメに登場する主人公が持つパイソンのようになった
コルトSAA (タナカ)
タナカのコルトS.A.A.45(2nd)デタッチャブルシリンダーシビリアン4-3/4インチスチールフィニッシュにキャロムショットのグリップを装着。人気の「SAAアイボリースムーズグリップinメダル」(¥5,800)
「SAAブラックパールinメダル」(¥5,800)はスチールフィニッシュとあいまってラグジュアリーな雰囲気を漂わせる
アームズ主催 カスタムガンコンテスト始まる!
「月刊アームズマガジン」主催のカスタムガンコンテストが開催決定! メインテーマは「ドレスアップ」で、外観をいかに変えるかがポイントとなります。作品の募集は7月27日(土)から専用ウェブサイトにて開始。募集の期間、方法、規定などの要項は同日発売の本誌次号2019年9月号および専用ウェブサイトに掲載される予定です。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジン編集部
お問い合わせ先:キャロムショット TEL 052-795-5855
この記事は月刊アームズマガジン2019年8月号 P.52~53より抜粋・再編集したものです。