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2018/08/21

東京マルイ ガスブローバックガン コルトM45A1 CQBピストル 製品レビュー 【2018年2月号掲載】

東京マルイ

ガスブローバックガン コルトM45A1 CQBピストル

 

アメリカ海兵隊MARSOC制式採用のコルトM45A1をガスブローバックガンで再現

※掲載されているM45A1は試作品です。量産品とは細部が異なります。

 

MARSOC御用達のガバメント

 

昨年の東京マルイフェスティバル3でモックアップが展示され、それから1年後の11月11日~12日に開催された「東京マルイフェスティバル4」でブローバック可能な実機が公開された東京マルイのガスブローバックガンの新作「コルトM45A1 CQBピストル」(以下M45A1)。久々のM1911A1シリーズの新作であり、アメリカ海兵隊特殊作戦コマンド(MARSOC)が採用するハンドガンということもあり、多くのマニアが発売を楽しみにしている。そんな東京マルイのM45A1のサンプルが入手できたので、各部の特徴を中心にレポートしよう。


実銃のM45A1は、MARSOCがM.E.U.ピストル(M45)に代わるハンドガンとして2012年に制式採用した。コルトレールガンをベースにレール部分の厚みが増されたステンレス製フレーム&スライドに5インチナショナルマッチバレル、ノバックサイト、エンハンスドハンマー、アップスウェプト・グリップセーフティ、アンビセーフティを装備。スライドやフレーム、各部のスモールパーツに至るまでタンカラーとなっている。M1911以来のコルト社製ガバメントが制式採用されたことで話題を呼んだ。

 

※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。

 

ブローバックシステムを一新

 

東京マルイはM45A1を、シングルガバメントシリーズの単なるバリエーションにとどまらない、フルモデルチェンジに近いかたちでリリースする。最大の特徴は、新開発のブローバックエンジンとショートリコイルシステム、そしてマガジンを採用していることだ。ブローバックエンジンはシリンダーのストロークとバルブの形状などを見直し、ピストンにローラーを設けることでシリンダーの動きをスムーズにしている。ショートリコイルシステムは、アウターバレルが垂直に降下する構造により、スライドが後退後、再前進する時にアウターバレルを巻き込み、ブレーキがかかるフリクションロスを防止している。マガジンは従来型よりもガスの気化スペースを増加。これらの相乗効果により、滑らかな作動フィーリングと、ガス消費量の増加を抑えつつ、従来のシングルガバメントシリーズよりワンランク上のスピーディでキレのあるブローバックアクションを実現している。外観は刻印はもちろん、20mmアンダーレール、前後セレーション、ノバック社との正式契約により再現されたノバックサイト、独特なパターンのチェッカードグリップなどリアルに再現。トリガーやサイト、バレルやブッシングなど以外はほぼすべてタンカラーとなっている。MARSOCマニアのみならずガバメントマニアからも注目を集めている東京マルイの「コルトM45A1 CQBピストル」。シングルガバメントの決定版になることは間違いない。

 

新型のブローバックエンジンとショートリコイルシステムの採用などで、従来のM1911A1シリーズに比べてブローバックスピード&リコイルが向上し、スムーズな作動フィーリングが得られる

 

バレルブッシングやリコイルスプリングプラグなどは、オーソドックスなパーツ構成。マズルにはライフリングが刻まれている

 

スライド前後に施されたセレーションは、ピッチの間隔がやや広いのが特徴。フロントサイトはドーブテイルタイプ

 

ベースとなったコルトレールガンよりダストカバー部分の厚みが増された20mmアンダーレール

 

スライド左側面には誇らしげにコルトとUSMCの刻印が打刻で入れられている。表面は実銃同様のタンカラーフィニッシュ

 

シルバーフィニッシュのチャンバーカバーにはN.M.(ナショナルマッチ)の刻印が施されている

 

ブラック仕上げのノンホールタイプのソリッドトリガー、コルトXSEシリーズに準拠したスライドストップやマガジンキャッチを装備

 

エンハンスドハンマー、XSEタイプのアップスウェプト・グリップセーフティ、アンビセーフティのコンビネーション

 

リアサイトは、ノバック社との正式契約によって再現されたノバックローマウントキャリーサイトを標準装備

 

実銃のデザートタンカラーのMIL-TAC製G10材・積層削り出しのチェッカードグリップパネルは、特殊印刷でリアルに再現。ラージサイズ・グリップスクリュー内側には緩み止め用のOリングがある

 

M45A1用に新たに作られたマガジン。装弾数は27発。従来型に比べてガスの気化スペースが増やされている。既存のガバメントシリーズのマガジンも共用可能

 

カッタウエイモデルをもとに内部メカの特徴をチェックしよう。まずはブローバックエンジン。ピストンにローラーが追加され、シリンダーのストロークが延長された

 

ショートリコイルシステムは、アウターバレルが5mmほど水平移動後に垂直降下するように切り欠き等が追加されている。写真はスライドが前進した状態

 

スライド後退後、再前進する時はスライドレール後部に追加された三角形のスロープ部がアウターバレルをすくい上げてチャンバー閉鎖となる

 

DATA

 

  • 全長:222mm
  • 全高:143mm
  • 全幅:36mm
  • 重量:823g
  • 装弾数:27発
  • 平均値…… 70.6m/s(0.50J)※気温27℃ 東京マルイ0.20g弾使用
  • 集弾性………… 48mm(8m)
  • 価格:¥18,800(税別)
  • お問い合わせ先:東京マルイ TEL03-3605-3378

 

 

初速(m/s)
1発目

70.7

2発目

71.1
3発目 70.7
4発目 70.3

5発目

70.0
6発目 70.9
7発目 71.6
8発目 70.5
9発目 70.3
10発目 70.2

 

TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:フォリッジグリーンときがわウィリーピート

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