2025/06/07
最後期のM1903を再現「S&T スプリングフィールドM1903A3 エアーコッキングライフル リアルウッド&フェイクウッド」
長きにわたり活躍したアメリカ軍の制式ボルトアクションライフル
第二次世界大戦の後半にかけて自動小銃が制式化されるまで、ボルトアクションライフルが軍用小銃の主力だった。そんな中、いち早く自動小銃のM1ガーランドを制式化したアメリカ軍においてボルトアクションライフルのスプリングフィールドM1903は採用期間は短かったものの輝かしい功績を残している。

モーゼルアクションをベースに.30-06弾を組み合わせたボルトアクションライフルとしてアメリカ軍は第一次世界大戦を戦い抜いた。第二次世界大戦時にはM1ガーランドが制式採用されたが、1942年近くまで使われ、第一線を退いた後は後方部隊や同盟国への武器援助として数多くが使われた。戦後はライフルスコープを装着して狙撃銃(M1903A4)として朝鮮戦争やベトナム戦争で活躍した。




スプリングフィールドM1903を再現したトイガンは少なく、S&Tのエアコッキングガンは貴重な存在である。S&TのM1903A3は1942年に製造が開始されたM1903としては最後期に当たる。複雑な形状のレシーバー周りやマガジンカットオフレバー(S&Tはダミー)、モーゼルの特許に触れないようにするために取り入れたボルトハンドル後端のコッキングピース部など細部に至るまでリアルに再現されている。マガジンボトムを開くとマガジン収納部分へアクセスでき、外観を崩さない工夫が凝らされている。






ストックは実銃と同じ木製(リアルウッド)と樹脂製(フェイクウッド)の2種類をラインアップ。ストックの素材が異なる以外のパーツ構成は共通。チャンバー周りはVSRタイプなのでメンテナンスやチューニングがしやすい。



Kar98kと同様、軍用ボルトアクションライフルとしては全長が短めであることから取り回しやすい。ボルトの引き具合はスムーズで、短いコッキングストロークと相まって素早くコッキングできる。エアガンとしての実用性は高く、コスプレアイテムとしてはもちろんサバゲでも使いやすい。
S&T
スプリングフィールドM1903A3 エアーコッキングライフル リアルウッド&フェイクウッド
DATA
- 全長:1,120mm
- 重量:2,740g/2,100g(フェイクウッド)
- 装弾数:25発
- 価格:リアルウッド¥52,800、フェイクウッド¥33,000
- お問い合わせ先:UFC wholesale@ufc-web.com
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2025年7月号に掲載されたものです。
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