エアガン

2025/05/04

現代版ソードオフショットガンが登場「マルゼン CA870 TAC-10」

 

レミントン870 TAC-14をイメージ

 

 シンプルなポンプアクション式の発射方式と、APSライフルと同じ構造の可変ホップアップシステムによる高い実射性能からコアなユーザーの厚い支持を得ているマルゼンのエアコッキングショットガンCA870シリーズに「TAC-10」が加わった。

 

マルゼン CA870 TAC-10

 

 このモデルは近年アメリカで注目されている銃器規制を巧みにクリアした新しいカテゴリー「合法的に所持が認められるコンパクトショットガン」に属するレミントンの870 TAC-14をモチーフにしている。特徴はバレル長が18インチ未満でありながら全長が26インチ以上あるショットガンで、この条件を満たしていれば法律上はショットガンに該当せず、かつハンドガンでもない「散弾を撃つことができる規制対象外の銃器」とされている。見た目はショットガンだがショットガンではないなんとも不思議な銃器だが、ホームディフェンスやトラックガン(長距離ドライバーの護身用)として新たなシェアを獲得しているという。

 

マルゼン CA870 TAC-10
新カテゴリーの特徴であるラプターピストルグリップ。後端にはスリングスイベルが装着されている

 

マルゼン CA870 TAC-10
バレル長が18インチ未満ながらラプターピストルグリップを装着することで合法化している。まさに現代版ソードオフショットガンだ

 

現代版ソードオフショットガンをCA870で再現

 

 マルゼンは現代版ソードオフショットガンであるTAC-14をCA870をベースに再現。新規金型で製作したM-LOKスロットが備わった大型フォアエンド、このカテゴリーの銃器の特徴であるラプターピストルグリップが装着されている。レシーバー内に完全に収納される新設計の20連ショートマガジン、好みで装着可能なビーズ・フロントサイトが付属している。

 

 

マルゼン CA870 TAC-10
新規金型により製作された大型M-LOKフォアエンドは従来のCA870のフォアエンドに比べてコッキングしやすく汎用性も高められている

 

マルゼン CA870 TAC-10
ショットガンらしいビーズ・フロントサイトは付属の両面テープを用いて好みで装着できる

 

マルゼン CA870 TAC-10
レミントン870をモチーフにした強化樹脂製のレシーバーは高い剛性と軽量化を両立させている

 

マルゼン CA870 TAC-10
バレル基部上面にホップアップ調整用の穴が設けられている。付属の2mm六角レンチを用いて調整する

 

マルゼン CA870 TAC-10
マニュアルセーフティはショットガンらしいクロスボルトタイプ

 

マルゼン CA870 TAC-10
下から見えるダミーのキャリアの形状にもこだわった新設計の20連ショートマガジンはレシーバー内に完全に収まる

 

マルゼン CA870 TAC-10
TAC-10専用のブラックのキャッチレバーを後方で引くとマガジンが取り出せる

 

マルゼン CA870 TAC-10
マガジンを取り出したところ。従来のCA870シリーズ共通の40連スペアマガジンにも対応している

 

マルゼン CA870 TAC-10
オプションとして発売されているCA870シリーズ共通20連ショートマガジンはキャッチレバーはシルバーとなっている。価格は¥1,100

 

マルゼン CA870 TAC-10
ショットガン用ビーズ・フロントサイトもオプションで販売されている。価格は¥880

 

 バットを両手で持って肩付けしたかのような感じでお世辞にも構えやすいとは言えないが、短いので取り回しやすい。コッキングはスムーズで連射しやすく、可変ホップアップシステムにより実射性能は申し分ない。サバゲのメインウェポンとしてはもちろんコンパクトなのでサイドアームとしても使える。

 

マルゼン CA870 TAC-10
ほぼ水平の体勢でグリップを握ることから一般的なピストルグリップに比べて慣れが必要だが、軽い力でコッキングできるので撃ちにくくはない

 

マルゼン CA870 TAC-10

 


 

マルゼン
CA870 TAC-10

 

DATA

  • 全長:592mm
  • 全高:121mm
  • 全幅:53mm
  • 重量:1,290g
  • 装弾数:20発
  • 価格:¥17,380
  • お問い合わせ先:マルゼン

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年6月号に掲載されたものです。

 

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