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2025/02/14

社畜OLの転生アウトローライフと“魅せる”ガンアクション! 『ガンスリンガー・リプレイス』PPS3(原作)&下内遼太(作画)インタビュー

 

ガンアクションコミックのダークホース降臨

二人の作者に作品へのこだわりを訊いた!

 

 

 国内最大級を誇る総合電子書籍ストア「ブックライブ」にて配信中のコミック『ガンスリンガー・リプレイス』は、こだわりの作画とストーリーで描かれる第一級のガンアクションコミックとしてお薦めしたい作品だ。今回、合本版1巻&2巻の発売に合わせ、原作を手がけるPPS3氏と作画を手がける下内遼太氏のお二人にインタビューした。その中で、キャラクターや世界観、そして登場銃器へのこだわりなど興味深い話をうかがうことができたので、ぜひ作品と併せてご一読いただきたい。

 


Profile

 

PPS3

漫画原作者。コミックアンブル(BookLive)にて原作デビュー作『ガンスリンガー・リプレイス』を連載中。

 

下内遼太(しもうち とおた)
漫画家。他の主な作品に『償い魔法少女カレンザ』(原作:宮月新/小学館「マンガワン」連載)、『XEVEC』(原作:bose /講談社「週刊少年マガジン」連載)などがある。


 

社畜OLの転生アウトローライフと

“魅せる”ガンアクション!

 

—— お二人がタッグを組まれ、この作品が生まれるに至った経緯などをお話いただけますでしょうか。


PPS3:企画書を何本か提出したところ編集サイドから「転生物」をやりたいという要望がありまして、その中からよくあるファンタジー世界ではなく『GTA(Grand Theft Auto)』のようなクライムゲームの世界に主人公が転生するこの作品が選ばれました。自分としても『CoD MW(Call of Duty: Modern Warfare)』シリーズのようなゲームが好きだし、現実世界を舞台にした話の方が書きやすいとも思っていたのでちょうどよかったです。


下内:X(旧twitter)にて現担当さんからDMでご連絡頂いたのがきっかけですね。当時、ゲーム『EfT(Escape from Tarkov)』にハマっていて「ガンアクション漫画描いてみたい」というポストと共にゲーム内の好きな装備を着せたキャラの落書きを載せていたのを見てお声がけいただいた気がします。

 

 


STORY

 『Good cops or Badassss(通称:GoB)』は、アメリカ西海岸を彷彿とさせる架空の犯罪都市「ロスト・アン・ジェルス」を舞台とするクライム系シネマティックVRMMOゲーム。プレイヤーは「警官」か「悪党」どちらになるかを選んでアバターを作成し、クライムアクション映画さながらの世界で警官として街を守ったり、あるいは悪党として街で暴れたりと、スリルある日常をプレイできることから人気を集めていた。このゲームに沼落ちしてしまったOL・谷 美里子(たに みりこ)は、GS(ガンスリンガー)「ダニエラ」としてトッププレイヤーに登りつめる一方で、現実世界の生きづらさに「人生はクソだ」と嘆く。しかし、ある日の事故をきっかけに、なぜか『GoB』世界のダニエラとして転生してしまい——?



—— 近年、VRMMO(Virtual Reality Massively Multiplayer Online Game)を舞台とする作品は数多く存在します。そんな中で「特色を出す」ということについては意識されているのでしょうか。また、VRMMO を舞台に描きたかったことなどについて教えていただけますか。


PPS3:特色を出すという意味では、例えば映画『ジョン・ウィック』のような世界観に主人公が転生して活躍したら楽しいなあと思ったのと、アクション映画好きの自分の趣味を生かしたところが他の転生作品との差異になるかなと思いました。

 


—— タイトルにある「replace(取って代わる)」は、主人公の言う「転生」を意味しているのでしょうか。


PPS3: 当初の仮タイトルには「転生」という文字が入っていたのですが、原作を書き進めていくうちにその要素が薄まってきたのでこのままではタイトル詐欺になると思い(笑)、別案を考えている時に「replace」というワードが浮かびました。「転生」っぽいニュアンスも含まれているのでいいかなと。

 

本作の主人公・ダニエラは『GoB』の世界でトッププレイヤーとして注目されている(1話より)

 

現実世界の主人公・谷 美里子(1話より)


—— リアルなゲーム世界でのガンアクション、クライムアクションを描かれる中でどのような点にこだわっておられるのでしょうか。


PPS3:リアリティ重視の現実的な描写というより、あくまでアクション映画などをモチーフにしたケレン味や見映え重視のアクションを目指しています。主人公が現実ではあり得ない「B.A.D.A.S.S.」というユニークスキルを使うのもゲーム世界を舞台にしているのでこれくらいハッタリがきいた方がいいと思ったからです。


下内:自分がカッコイイなと感じるままに描写しています。

 


—— ここまで描かれてみて、特に気に入っておられるキャラクターは。


PPS3:主人公のダニエラを除けば、ブロンディの部下のリタです。連載前に下内先生が描いたキャラデザはまさに自分の思い描いたリタそのものでした。イケメン女子だけど、ちょっと脳筋っぽいところがお気に入りです。ダニエラとの丁々発止のやりとりをもっと書いてみたいですね。


下内:造形だけで言えばブロンディ、キャラクターとしてはレイラです。「キャラが勝手に動いてくれる」という感覚がレイラで初めて感じられました。

 

ダニエラも憧れる伝説のGS、ブロンディ(9話より)

 

ダニエラと火花を散らすリタ。愛銃はCOLT COMBAT ELITE(9話より)


—— 銃器描写にとてもこだわりが感じられ、特にアップのシーンではそれぞれの特徴がよく捉えられていると思います。銃が登場するシーンでは、何を参考に描かれているのでしょうか。


下内:3Dや、YouTubeの実射動画など、ひたすら資料とにらめっこですね。角度によって参考にする資料が違ったりするので本当に詳しい人達から見れば間違えているところも多々あると思いますが…。

 

こだわりの銃器描写


—— 主人公ダニエラの使用銃について。ハンドガンがCZ SHADOW2、ライフルがSIG SAUER MCX-RATTLER といずれも“通好み”なセレクトですが、これらを選択された理由は。


PPS3:プライマリのMCX-RATTLERは当初、H&K UMP45だったのですが、もっと最近の銃の方が良いかなと思って、「アームズマガジン」をペラペラ捲っていたら、RATTLERの写真があって一目惚れしました。ARなのにコンパクトというのが一番のポイントです。その時点で車の中から発砲するシーンを想定していたので。あとバックパックに入れて持ち歩けるなとか、いろいろなイメージが湧きました。

 セカンダリのCZ SHADOW2も当初はMEUピストルに設定していたのですが、やはりもう少し特徴的な銃がいいと思い、また「アームズマガジン」を眺めていたら、SHADOW2を見つけまして(笑)。マイクロドットサイトを載せられるし本来競技用の銃みたいですが、派手目のデザインなどキャラに合っていると思いました。2挺とも「アームズマガジン」のお陰で出会えました(笑)。ありがとうございます!

 

ダニエラのセカンダリウェポンとして活躍するCZ SHADOW2。OR(オプティックレディ)タイプで、Trijicon RMR reflex sightを搭載する

 


REALGUN PICK UP

 

CZ SHADOW 2 OR

SPEC
使用弾:9mm×19
全長:217mm
バレル長:120mm
重量:1,330g
装弾数:10/19 発

 

 チェコの銃器メーカー、CZUBがコンペティション向けハンドガンとしてラインアップするShadow2 OR(写真上)とShadow2 ORANGE(写真下)。写真のOR(オプティックレディ)仕様にはTrijicon RMRを搭載。カラーリングされたグリップはジュラルミン製(本誌2019年1月号掲載/ Photos:櫻井朋成)



—— こちらこそ、当誌を参考にしていただきありがとうございます! さて、ダニエラのSHADOW2のアップで、グリップに彼女の渾名“ダニー・ザ・ハウンド”を彷彿とさせる、サングラスでキメた猟犬の彫刻がありましたが、何か特別なイベントの報酬アイテムだったりするのでしょうか。


PPS3:稼いだ賞金でカスタムした設定です。作品が続くのであれば、カスタムショップみたいなやつを劇中に登場させてみたいですね。

 


—— 一方、セリフの中で主人公がこの2挺を選んだ理由が、「ミスター・パパックがお薦めしてたから」とありましたが、道具にはこだわらないタイプ、ということでしょうか。


PPS3:転生前の美里子は元々ガンマニアではない設定です。だから自分のアバターのダニエラは道具を選ばず、何を使っても強いというキャラにチューニングしたという感じで考えました。余談ですが「パパック」という名前はハリウッド映画で活躍する某ウェポンスペシャリストへのオマージュです。

 


—— 連載中の13話までの展開では、ダニエラとレイラのバディが光っていると感じますが、NPCのショットガンナーという設定のレイラのプライマリウェポンが定番のレミントンM870などではなく、あえてFABARM STF/12にされたのは。


PPS3:レイラのプライマリは当初マーリンのレバーアクションライフルに設定していたのですが、打ち合わせで、やはりポンプアクションがいいという話になったので変更しました。作画の下内先生から3Dデータで入手しやすいものから選択して欲しいと要望があり、カタログの中からFABARMを選びました。ショットガンなのに拡張性もあって面白いですよね。今ではとてもお気に入りです。

 

 

ダニエラとバディを組むレイラ。プライマリウェポンはFABARMのSTF/12ショットガンで、EOTECH Holographic Weapon Sight XPS3を組み合わせている(10話、12話より)

 

スナイパーのゾーヤが装備するKnight's Armament SR-25CCはBurrisOptics RT-6とTrijicon RMR reflex sight(オフセットマウント)を組み合わせ、中・近距離用スナイパーライフルとしてセットアップ(13話より)


—— 実銃で好きな1挺はありますか。特に思い入れのある銃、好きになったきっかけなどがあれば教えていただけますでしょうか。


PPS3:CZ SHADOW2(とMCX-RATTLER)です。理由は自作の主人公の愛銃だから。いつか海外にいく機会があれば実銃を撃ってみたいです。


下内:M14EBRです。とにかく造形がカッコいいなと。ロングバレルにサプレッサーを付けてめちゃくちゃ長くしたのが特に好きです。『EfT』では特に強い性能ではなかったですが、よく使っていました。

 


—— トイガンはお持ちですか。また、サバイバルゲームはされますか。


PPS3:資料と称してモデルガン、エアガンはそれなりに持ってます。昔から趣味で集めていた分もあるのですが。サバゲは昔、一度やったくらいです。


下内:ちょうど年末頃、ダニエラの使用しているMCX-RATTLERとプレキャリ一式を資料用に揃えました。びっくりするぐらい高かったですね…。サバゲはやってみたいんですが体力的に厳しそうです(笑)。

 

ダニエラがプライマリウェポンとしてセレクトしたSIG SAUER MCX-RATTLER。光学サイトはメーカー純正のROMEO5ドットサイトを搭載

 


REALGUN PICK UP

 

SIG SAUER MCX-RATTLER SBR

SPEC
使用弾:.300 BLK
全長:597mm
バレル長:140mm
重量:2,585g
装弾数:30 発

 

 写真はフランスの対テロ特殊部隊・GIGNの隊員で、彼が装備するMCX-RATTLER SBRには純正のSLHサプレッサー、Aimpoint Micro T-2ドットサイト、STEINER CQBL-1レーザーサイトがセットアップされている。(本誌2024年9月号掲載/ Photo:櫻井朋成)



—— 最後に、当誌読者へのメッセージをお願いします。


PPS3:電書(電子書籍)のコミックスは売上にシビアらしいので、このインタビューや漫画の試し読みをして少しでも気に入った方はぜひコミックスを買っていただけるとうれしいです。応援よろしくお願いいたします!


下内:今後もっとカッコいいガンアクションを描けるように頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 


—— ありがとうございました!

 


『ガンスリンガー・リプレイス』合本版第1巻&第2巻発売!

 

 総合電子書籍ストア「ブックライブ」のオリジナルレーベル「COMICアンブル」にて連載・配信中の『ガンスリンガー・リプレイス』。その合本版1巻&2巻が発売された。合本版1巻には『ブラック・ラグーン』『341戦闘団』の広江礼威氏による応援コメント、描き下ろしイラストを収録。合本版2巻には『ヨルムンガンド』『デストロ016』の高橋慶太郎氏による応援コメント、描き下ろしイラストが収録される。

 

●合本版●ガンスリンガー・リプレイス(1)(応援イラスト&コメント付き)
●合本版●ガンスリンガー・リプレイス(2)(応援イラスト&コメント付き)
■各¥550 ■原作:PPS3、作画:下内遼太 ■発行:ライブコミックス

 

ガンスリンガー・リプレイス』合本版
https://booklive.jp/product/index/title_id/10011399/vol_no/001


『ガンスリンガー・リプレイス』作品ページ
https://booklive.jp/product/index/title_id/10009976/vol_no/001

 


 

取材協力:BookLive / COMICアンブル編集部

©PPS3・下内遼太/ライブコミックス

 

 

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