2019/05/16
タナカ「SIG P220 IC P75 GBB」製品レビュー
ついに待望のスイス軍仕様が登場!
●P49の後継、現用モデル
スイス軍が第二次世界大戦後に制式採用した自動拳銃P49(P210)は、1挺1挺、切削加工によって製造される精度の高い大変優れた銃だった。しかし、それゆえコストがかさみ軍用として向かなくなっていった。そこでよりコストの低い軍用拳銃として1975年にP75の制式名で採用されたのが、P220だ。
P220(P75)は、手動セーフティを廃しデコッキングのみとしたダブルアクションで、プレス加工でスライドを製作し、ティルトバレルのロックにエジェクションポートを使うなどユニークな特徴を持ち、後のオートマチックピストルに大きな影響を与えた。まさに名銃。デンマーク軍や日本の自衛隊でも制式採用されている。
シンプルなマズル部。銃口にはライフリングも再現されている
スライド上面にはプレス加工の跡を再現した凹みがある
スライド上面には、軍用モデルらしくスイスの国章が刻まれている
スライド左面にはシンプルに丸で囲まれたSIGのマークがあるだけ
スライドの右前方には、軍の検査マークやプルーフマークが打たれている
●ICシステムでグレードアップ
タナカは、機関部からフレーム先端まで一体化された金属シャーシ(Integrated ChassisSystem)を採用し、高精度と剛性により極限までブローバックスピードを上げ、高いガス効率を実現したガスブローバックのICシリーズに、スイス軍用のP75をラインアップする。初期モデルのプレス加工の特徴を残したスライドに、軍用らしいスイスの国章やプルーフマークなどの刻印を正確に再現。全体をマットなブラックで仕上げた。
軍用拳銃や、SIGオートのコレクション用としてはもちろんのこと、高い精度の射撃も楽しめる、使えるモデルだ。
※写真は試作品です。量産品とは細部が異なる場合があります
DATA
- 全 長:208mm
- 全 高:141mm
- 全 幅:36mm
- 重 量:740g
- 装弾数:20発
- 価 格:¥24,800(5月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年6月号 P.77より抜粋・再編集したものです。