2019/05/06
東京マルイ「M45A1 CQBピストル」製品レビュー
ナインティーイレブンにこだわるアメリカ海兵隊特殊部隊用ハンドガン
1911ピストルは特殊部隊のサイドアームとして様々なカスタムが施されてきた。アメリカ海兵隊MEUは、アメリカ軍の制式拳銃がM9に更新された際、M1911A1の継続装備を決定した。議会の承認を得る必要のない銃本体の修理部品の調達という名目でカスタムパーツが購入され海兵隊内の工房でMEUピストル(M45)が完成。次第に在庫のM1911A1がなくなると、スプリングフィールドのプロフェッショナルモデルを使用するようになった。
また2003年にはMARSOCの前身であるDet.1が創設されるとキンバーICQBが新規採用されるなど海兵隊内の特殊部隊は各メーカーの1911を使用し続けてきた。そして今までバラバラに購入されてきた.45オートを一括して新型にする計画により2012年にコルト製の.45オートがM45A1として正式に採用された。
リングハンマー、ビーバーテイルグリップセーフティ、セミワイドのサムセーフティは初期のMEUピストルから変わることなく採用され続けている普遍的な組み合わせだ
1913ピカティニーレールがフレームのダストカバー装備された。通常のコルトレールガンよりフレーム部が肉厚になり丈夫な造りになっている
サイトにはホワイトドットが入れられ、視認性が高い。形状はカスタムサイトの定番のNOVAKタイプでライセンスを取得しているため刻印も入れられている
ブラックフィニッシュのウィルソンコンバットタイプのマガジンが新規で装備され、マガジンバンパーはロープロファイルのバンパーが付けられている
東京マルイのM45A1は既存のMEUの流用ではなく新規設計によるものだ。ブローバックエンジンやショートリコイルシステムは一新され、作動性が大幅に向上。新型マガジン、特徴であるフレームと一体のアンダーレール、NOVAKサイトもMEUのものとは違いホワイトドットの付いたローマウントキャリータイプを採用。グリップもG10素材の雰囲気を特殊印刷で再現。現行の1911の中でも最強のモデルに仕上がっている。
DATA
- 全 長:222mm
- 全 高:143mm
- 全 幅:36mm
- 重 量:823g
- 装弾数:27発
- 価 格:¥18,800
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:IRON SIGHT
この記事は月刊アームズマガジン2019年6月号 P.58より抜粋・再編集したものです。