装備

2024/09/16

サバゲーからシューティングまでマルチに使えるガンベルト「HELIKON-TEX コブラコンペティションレンジベルト」

 

ベルト幅45mmで汎用性が非常に高いコブラコンペティションレンジベルト

 

 

 サバゲー用の装備に欠かせないが「ベルトキット」である。日本でベルトキットの概念が広がった2010年前後から私も使い始めている。当初はデューティベルトにベルトパッドを組み合わせてパンツの上に装着していた。しかし、この組み合わせは特にニーリングやシッティングした際にズレやすく、違和感を感じることがあった。そこで、腰への装着感をより高めるために、数年前から現在のベルトキットの主流であるパンツにインナーベルトを通して、その上にアウターベルトを被せて固定するインナー/アウターベルト(モジュラーベルト)式に変更した。

 現在はBDSタクティカルギアのモジュラーシューターズベルトw/Dリングコブラバックルを使ってセットアップしている。細かなアップデートを重ねて私の理想的なベルトキットに仕上がっているのだが、重くて嵩張るため運搬時に不便を感じていた。このベルトキットは残しつつ、もう少し軽量で、必要最小限のセットアップとしたスマートなベルトキットを作ろうを思っていた矢先、ヘリコンテックスから新製品「コブラコンペティションレンジベルト」が発売されたので早速入手してみた。
 このベルトの特徴は、一般的なモジュラーベルトのように周囲にMOLLEウェビングが配されていないことだ。いわゆるデューティーベルトに近いデザインとなっており、MOLLE対応のポーチは装着できない代わりに、ブレードテックのテックロックに代表されるベルトマウント用のアタッチメントやベルトループ仕様のホルスターやポーチが装着できる。MOLLEウェビングの場合、MOLLEのコマ数や位置によって装着位置が制限されたり、MOLLEウェビングとポーチ側のストラップの相性によってはポーチの固定が甘くなってしまうことがある。その点、MOLLEウェビングがないデューティーベルトタイプはホルスターやポーチ類の装着の自由度が高く、さらにベルト幅にあったアタッチメントを選べば強固に装着できる。
 ヘリコンテックスのコブラコンペティションレンジベルトは幅が45mm(1.75インチ相当)なので汎用性が非常に高い。 タクティカルガンベルト用バックルの定番であるAustriAlpin製のコブラバックルが使われており、身体にしっかり固定される。ほとんどのモジュラーベルトはアウターベルト側がベルクロのオス、インナーベルト側がベルクロのメスの組み合わせだが、このベルトはアウターベルト側がメス、インナーベルト側がオスになっている。インナーベルトは別売なので、モジュラーベルトとして使用するならベルクロのオス仕様になっているインナーベルトを入手する必要がある。アウターベルトにあったインナーベルトを揃えないといけない反面、例えばジャケットやフリース、シャツの上からベルトキットを装着する場合、ベルクロのメス仕様だと生地が傷みにくい。
 サイズはM(80~90cm)とL(90~100cm)が用意されている。私はパンツのウエストが32~34インチ相当、ベルトはMサイズで問題なかったのが、Mでは全然装着できず、Lでピッタリだった。ストラップの調整幅がやや狭いので、MはS相当、LはM相当と思っておいて間違いはない。購入をお考えの方は必ず試着して購入したい。
 コシのあるナイロン素材が使われているため軽量ながらもホルスターやポーチ類が捩れることなく固定される。ホルスターやポーチ類の装着位置が自由に決められるので、私のようなコダワリ派にはちょうどいい。MOLLE仕様だとホルスターやポーチ類の着脱が面倒だが、このベルトはバックルを外すだけで着脱できるので、シチュエーションや使用銃に応じたセットアップがしやすい。
 思いのほかスマートにセットアップが完了して大満足。一日でも早くこのベルトキットをサバゲーやシューティングマッチに投入してみたくなった。

 

 

HELIKON-TEX コブラコンペティションレンジベルト

  • 価格:¥14,800
  • サイズ:M(80~90cm)、L(90~100cm)
  • 色:ブラック
  • 問い合わせ先:中田商店

 

バックルはAustriAlpin製のコブラバックルを使用。高い引っ張り強度を備えており、不意に外れてしまうようなことはない。それでいて着脱しやすくサイズ調整もしやすい

 

幅は45mm(1.75インチ相当)。コシと厚みのあるバリスティックナイロン製で、周囲にウェビングテープが配されているもののMOLLEウェビングは備わっていない

 

ベルト裏面のベルクロはメス仕様なので、一般的なモジュラーベルト用のインナーベルト(メス仕様)は使えない。別途オス仕様のインナーベルトを揃える必要がある

 

ベルト内側(お腹側)を見たところ。ベルト右側の端を左側にあるループの内側に入り込ませてからバックルを固定する。これによりズレにくく安定して装着できる

 

バックル側の調整ストラップはベルクロとベルクロテープを併用して固定する

 

ハンドガン用マガジンポーチはesstacのKYWI ピストル ダブルGAPマガジンポーチレザーとesstacの1.75インチベルトループアタッチメント、ライフル用マガジンポーチはブレードテックのシグネチャーARマグポーチをブレードテックのテックロックを介して装着。いずれも1.75インチ対応なのでガタなくしっかり固定できる。さらに微妙な位置調整や着脱もしやすい

 

ホルスターやサファリランドのG17用7378RDS 7TS ALSを、サファリランドのミッドライドユニバーサルベルトループ、ブレードテックのテックマウントキットを介して装着。ベルトとの間の隙間を埋めるためにサファリランドのBWAを使用した。レッグストラップはT-REXのシングルサイストラップをチョイスした

 

ダンプポーチはベルトに直接固定できるダイレクトアクションの折り畳みダンプポーチを装着

 

インナーベルトはこのベルトにあわせてハイスピードギアのインナーベルト31IBベルクロオス仕様ブラック(Mサイズ)をチョイスした。従来のベルトキットとは併用できない

 

今回はホルスター、ハンドガン用マガジンポーチ、ライフル用マガジンポーチ、ダンプポーチという必要最小限のシンプルなセットアップにした。ホルスターはベルトループから簡単に取り外せるので、運搬時に邪魔にならない。これならバッグに収納できる

 

こちらがBDSタクティカルギアのモジュラーシューターズベルトw/Dリングコブラバックルを使ってポーチ類をフル装備してセットアップしたベルトキット。腰に装着すると重さは意外と気にならないが、この状態だと重くて嵩張ってしまう。ホルスターはブレードテックのテックマウントを用いて共用できるようにした。ベルト内側のベルクロがオス仕様なのがわかるだろうか

 

 

TEXT:毛野ブースカ

 

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