エアガン

2024/07/05

【実射動画】映画でも有名なFNの5.56ライフルがついにガスブローバックガン化!「VFC FN FNC ガスブローバックガン」

 

映画『HEAT』でも有名なFNの5.56ライフルが登場!

 

 

 2023年末に台湾で開催されたMOAショーにて、VFCが発表した「FN FNC GBBR」。小口径高速弾5.56mm×45を用いるアサルトライフルとして登場し性能も申し分なかったものの、同社のFALほどシェアを獲得することはできず、いまひとつパッとしない印象はある。しかし、映画で印象的なシーンがいくつか見られたことから日本においてはファンが多く、特に有名なのが1995年公開の映画『HEAT(ヒート)』にて、アル・パチーノが演じるヴィンセント・ハナ警部補が銃撃戦で使用していたシーンだろう。

 

 そんなFNCは、かつてAF(アサヒファイヤアームズ)からガスガン化されていたが、このたびリアリティのある製品作りで知られる台湾のトイガンメーカー、VFCからガスブローバックガン化された。

 

 

 


 

ディテール解説

 

 

 VFCのFNCはFNHからライセンスを取得し、細部に至るまでディテールから刻印まで実銃同様に再現されている。

 FNCはFALをベースに5.56mm×45仕様にアレンジした銃ではあるが、FALのショートストロークガスピストン式ではなく、AKに近いロングストロークガスピストン式を採用している。

 

FNCの特徴の一つである二重構造のハンドガード

 

近年VFCが得意としている、あえて当時らしいビルドクオリティを再現する手法をFNCでも採用

 

 ハンドガードは二重になっている。内側には左右分割式のプレス製ヒートシールドがあり、外側には樹脂製グリップがヒートシールド下面を覆うように組み合わさっている。

 

ハイダーはいわゆるFNCハイダー。先端に凹凸のある溝が刻まれているのが特徴

 

スリングスイベルやバヨネットラグもしっかりと再現

 

FNCのフロントサイト

 

折畳み式のグレネード用サイト

 

実銃であればガス圧を調整する役割をもつガスレギュレーターブロックも可動する

 

 右側面で目を引くのが大きく露出した引きやすそうなコッキングハンドル、これはAKや89式と近い構造だ(そもそも豊和が89式を作る際にFNCも参考にしたと言われている)。

 

右側面。刻印がなくのっぺりとしているところに工業製品らしさを感じる

 

 ストックはパラストックタイプで、肉抜きのされた折り畳みストックらしいシンプルなデザイン。折りたたむ際は嚙み込みを下にずらして解きつつロックボタンを押すと外せる。そのままフレーム側に回せば折りたたみ完了だ。展開するときはロックボタンを押しながらストックを下に下げると回転し展開することができる。

 

 

ストックのロック。ツメになっておりそれを嚙み合わせるだけのシンプルな構造だ

 

 セレクターレバーは円を描くようにA (オート)・3 (3点バースト)・1 (単発)・Sがあり、どのモードもしっかりとその通りに動作する。ガスブローバックガンとして3点バーストが再現されているのは珍しい。

 

セーフ、セミオート、3点バースト、フルオートが表示されるFNCのセレクター。同様の機能を持つ89式とよく似ている(89式の場合はア・タ・レ・3と書かれている)

 

グリップはFALに近い傾斜の強いタイプだ。見た目の形状だけでなく、当時の樹脂成型品の雰囲気を出している

 

 

 AR-15/M4と同じく5.56mm×45NATO弾を使用するため、マガジンはSTANAGタイプになっている。同じVFC製のGBB向けSTANAGマガジンと互換性がある。

 

VFCの現行モデルであるGBB V3マガジンが同梱

 

 前述した通りFNCは分解するとAKらしい内部機構が顔を見せる。

 AR-15のように前後のピンを2本外した後にボルトハンドルを切り欠きに合わせて取り外し、そのあとにアッパーレシーバーからボルトキャリアグループが取り出せる。VFCらしくエアガンながらも実銃の機構をしっかりと再現している。

 

ボルトハンドルを固定するための切り欠き

 

レシーバーを分割しボルトキャリアグループとボルトハンドルを外した状態。ガスピストンの長さがよくわかる

 

リコイルスプリングはピストンの中を通っており、AKとの類似性を感じさせる

 

ホップアップ調整のための穴。この中にレンチを差し込んで回すことで調整できる。

 


 

 

実射

 

 FALよりは短いので取り回しは良好だが、M4カービンと比べるとやはり長いのは否めない。ストックはパラストックということもあり頬付けには少し違和感がある。

 

 射撃に関しては快調だ、特にセミオートであれば4~5月くらいの気温でも充分実用できそうだし、大きめのボルトからガツンと来るブローバックを味わえる。

 3点バーストも最初のうちは快調だが、連射していると4回目以降はボルトの動きがガクンと落ちてくる。実際にゲームで使用する際は少しインターバルを開けたいところだろう。

 

 

 

 

 

 

 


 

 今回ご紹介したFNCは独特な機構を持ち、ガスブローバックガン化は初。メカも外観も高い完成度で製品化された。

 

 1970年代のレトロ感のあるデザインも魅力的で、トイガンでもリアリティを重視される方には特におすすめできる(もちろん普通にサバゲーで使っても充分楽しめそうだ)。ぜひ手に取って使っていただきたい。

 

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 


 

 Arms MAGAZINE WEBでは気になるエアガン&サバゲー情報を毎日発信中!! 気になる方は公式X(Twitter)を要チェック♪

 

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×