2024/06/11
カテゴリー別 ハンドガン選びのトレンドガイド2024
対象年齢18歳以上用として販売されているハンドガンは発射方式やタイプ別に11種類に分類できる。ここではカテゴリーごとの特徴とトレンドを解説する。
【ガスブローバックガン】
オートマチックピストル〜中型〜
ハンドガンの中で最も製品数が多くバラエティに富んでいるのが中型サイズのオートマチックピストルを再現したガスブローバックガンだ。近年は実物のホルスターに収納できるようなリアルスケールな外観と高い実射性能を兼ね備えたものが多く、サバゲやシューティングマッチはもちろんコレクションアイテムとしても最適。種類が豊富なだけに自分の好みの銃が見つかるはずだ。今回は実銃の外観をリアルに再現したものをこのカテゴリーに分類した。
オートマチックピストル〜小型〜
携帯して持ち運びしやすいように小さくされたのが小型サイズのオートマチックピストルである。どれも手のひらサイズなのでキュートで可愛らしい。昔からこのカテゴリーは人気があるものの、特にガスブローバックガンの場合はマガジンが小さいことからガスの容量が少なく、中型、大型に比べて撃ち応えという点では劣ってしまうものの、近年は中型オートなみの撃ち応えが楽しめるものも登場している。1挺は持っておきたいと思わせるカテゴリーだ。
オートマチックピストル〜大型〜
.45ACP弾やマグナム弾を使用するのが大型サイズのオートマチックピストルだ。中型や小型のオートマチックピストルに比べてサイズが大きく、ブローバックのたびに大きいスライドが動き、手首にリコイルショックがガツンとくるなど手応え・撃ち応えが存分に味わえる。大きいサイズゆえに収納できるホルスターが限られていたり、重くて持ち運びしにくい、グリップが大きくて握りにくいなどのデメリットはあるが、純粋に撃って楽しいのがこのカテゴリーだ。
オートマチックピストル〜オールドスタイル〜
第二次世界大戦前後に設計・製造されたハンドガンを再現したのがオールドスタイルのオートマチックピストルである。このカテゴリーには名作・傑作と呼ばれる、今でも人気があるモデルが多い。年式が古いがゆえに現在の銃に比べて汎用性が低く、素早い操作がしにくいといった一面はあるのもの、その時代ならではの雰囲気が感じ取れて、その時代の装備にあわせやすい。また製品全般にリアルなものが多く、モデルガン的な遊び方ができるものが多い。
オートマチックピストル〜マシンピストル〜
サブマシンガンやアサルトライフルのようにフルオート射撃や3点射バースト射撃ができるものがマシンピストルタイプのオートマチックピストルだ。多くの機種がフルオートとセミオートがセレクターレバーによって切り替えられるので、通常の中型オートと同じように扱える。フルオートで撃つとスライドが勢いよく前後動し、連射速度が速いのであっという間にマガジンが空になってしまう。大型オートと並んで撃っていて楽しいのがこのカテゴリーのハンドガンだ。
オートマチックピストル〜フィクション〜
近年増えているのが、アニメやゲームに登場したりメーカーが独自にデザインした、実銃には存在しないオリジナルのハンドガンだ。あくまでも実銃に存在しないだけで、実銃をベースにカスタムしたものや、見た目や操作性などまるで実銃にあるかのようなモデルが多い。こんな銃が欲しかった的な機能がてんこ盛りされているモデルもある。純粋にカッコいいモデルもあるので、リアルさや装備にこだわらない方やアニメやゲーム好きの方にお薦めだ。
【ノンブローバックガスガン】
リボルバー〜ペガサス式ガスリボルバー〜
ブローバックしないオートマチックピストルやリボルバーのガスガンのことをノンブローバックガスガンと呼ぶ。このカテゴリーはリボルバーが多く、タナカのペガサス式ガスガンが最もバリエーションが豊富だ。従来のガスリボルバーに比べて実射性能が高く、リアルなのが特徴。近年は形状や刻印などがさらにリアルになり、実射性能がアップデートされたバージョンがリリースされており、オートマチックピストル並みの実射性能を備えているモデルがある。大中小、モダンスタイルからオールドスタイル、映画やアニメに登場するモデルまで幅広くラインアップされている。
リボルバー〜ライブカート式〜
リボルバーならではの楽しみ方ができるのが、シリンダーに1発ずつカートリッジを装填・排莢できるライブカート式ガスガンだ。実射性能や装弾数の多さではペガサス式に一歩劣るものの、全弾撃ち尽くしたらカートリッジを排莢して再装填しなくてはならないなどデメリットも多いが、実銃もそうなので緊張感が漂うリアルなアクションを楽しみたい方、銃にロマンを求めたい方にお薦め。対象年齢18歳以上用のライブカート式リボルバーはクラウンモデルとマルシンから発売されている。
オートマチックピストル〜スライド固定式〜
かつてのオートマチックピストルはスライドが動かない(ブローバックしない)、いわゆるスライド固定式ガスガンが多かった。実射性能が高くトリガーを引くだけで連射できるメリットはあったが、近年はガスブローバックガンの性能向上で製品数は少なくなった。しかし、東京マルイから発売されているコンパクトキャリーガスガンシリーズは、ガスブローバックガンでは再現するのが難しいコンパクトモデルをスライド固定式にすることで再現している。小型オートよりもさらにコンパクトなサイズながら固定式ガスガンならではの高い実射性能を実現している。
【エアコッキングガン】
エアガンの発射方式の中で最も古くからあるのがエアコッキングガンだ。構造がシンプルで低価格な製品が多く、子供の頃に手にしたことがある方が多いはず。撃つたびにコッキングしなくてはならないが、ガスガンに比べて気温に左右されにくいので安定した実射性能が得られる。また、対象年齢18歳以上用のモデルはコッキングに力が必要なものがあり、特に女性だとコッキングできない場合がある。近年はエアコッキングガンだけを使ったサバゲが行なわれており、一定のニーズはある。
【電動ガンハンドガンタイプ】
電動ガンのパイオニアである東京マルイが、電動ガンの技術を生かして開発したのが電動ガンハンドガンタイプだ。グリップ内にモーターとメカボックスを内蔵し、フレーム前部にコネクター接続不要なカートリッジ式のバッテリーを搭載している。電動ガンらしい季節に左右されない安定した実射性能と、セミオートとフルオートに切り替えができることからサバゲウェポンとして愛用している方が多い。100連射マガジンやマズルアダプターなどのオプションパーツも揃っている。
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年6月号に掲載されたものです。
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