エアガン

2024/05/17

ネイビーシールズ御用達のサイレンサーをリアルに再現!「PTS Dead Air Sandman L (non US) Mock Supperssor/Tracer ver.」

 

 PTSといえば、ハイクオリティなデュポンザイテルポリマー樹脂を使用したオリジナルデザインの電動ガンM4/M16用マガジンやストック、Unity Tacticalのオフィシャルライセンスドアクセサリーで日本でも知られている。そんなPTSから注目の新製品「Dead Air Sandman」サイレンサーシリーズが発売された。ここでは従来のサイレンサーとはひと味違う各部の特徴を解説していこう。

 

 

 アメリカに本拠地を置くDead Air Silencers(以下デッドエア)は2014年に設立されたサイレンサー専門のメーカーだ。近年サイレンサー専門のメーカーが増えている中でデッドエアの名を世に知らしめたのは、数年前にネット上で拡散したある画像がきっかけであった。その画像とは、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ・チーム6(DEVGRU)の訓練中の様子を写したもので、ヘリコプターに搭乗しているDEVGRU隊員たちが持つNOVESKE N4にデッドエアのSandmanサイレンサーが装着されていたのだ。NOVESKE N4とあわせてデッドエアのサイレンサーも注目され、各社からレプリカモデルが発売されている。今回、PTSはデッドエアと正式契約を結び、Sandmanサイレンサーシリーズをエアガン用として発売したのだ。

 

PTSのDead Air - Sandman-L (Non-US) (Mock Supperssor / Tracer ver.)。色はダークアース。専用のフラッシュハイダーが付属する

 

 Sandmanサイレンサーシリーズの特徴は、DEVGRUが認める高い消音性や耐久性もさることながら専用のフラッシュハイダー(マズルデバイス)と併用することで工具を使わず簡単に着脱できるアタッチメントシステム「KeyMo mount system」を採用していることだ。ロック/アンロックはサイレンサーを持ってねじ込むだけ。サイレンサーのサイズはS、M、Lの3種類、フラッシュハイダーは3種類。それぞれ共用でき、シチュエーションに応じてサイレンサーのサイズを変えたり、銃ごとにマズルデバイスを装着することでサイレンサーを付け替えたりできる。
 

Sandmanサイレンサーシリーズの中で最も長いのがSandman-L。実物は7.62mm×51弾に対応している。本体は6000シリーズアルミ製で実物を彷彿とさせる質感を漂わせている

 

 PTSはSandmanサイレンサーシリーズを形状はもちろん実物同様の着脱方法を忠実に再現。サイズは実物同様S、M、Lの3種類。色はブラックとダークアースの2色。内部には実物サイレンサーの構造をイメージしたPTSオリジナルのバッフルが組み込まれており、さらにトレーサーバージョンはバッフルに加えてマズルフラッシュ機能付きトレーサーユニットを内蔵。専用のKeyMoフラッシュハイダーが付属する。

 

デッドエアとの正式契約により本体右側には実物同様の刻印とトレードマークが施されている

 

 実際に装着してみると、着脱が簡単に行なえるにもかかわらずガタやブレがなくしっかり固定できる。バッフル内蔵状態がデフォルトで、マズル側からトレーサーユニットを組み込むので、消音効果とトレーサー機能を同時に楽しめる。オプションのバッフルが付属しているので、トレーサーを取り出してバッフルだけにすることで、より消音効果を高めることができる。専用フラッシュハイダーは別売予定なので、複数の銃にフラッシュハイダーを装着してサイレンサーを共用することも可能になる。
 DEVGRUコスにはもちろん、リアルテイストなサイレンサーやトレーサーが欲しい方にPTSのSandmanサイレンサーシリーズはお薦めだ。
 

ディテール

 

Sandmanサイレンサーシリーズの特徴である「KeyMo mount system」。サイレンサー本体側のカプラー内側に設けられた3つのラグと、フラッシュハイダー側の3つのリセスが噛み合い、さらにカプラーによってサイレンサー本体が引き寄せられることで強固に固定される

 

マズルカバーは形状違いで2種類付属している。写真はマズルフラッシュ機能を用いる時に適したスリットが開けられて内側に異物などが入らないようにクリアパーツが組み込まれたもの

 

こちらは実物をイメージしたマズルカバー。もちろんこのマズルカバーでもトレーサーやマズルフラッシュ機能は活用できる。リアルさを重視したいならこちらがお薦め

 

マズルカバーを外してバレル側から細長い棒などを使って押し出してトレーサーユニットを取り出したところ。トレーサーユニット自体はかなりコンパクトで、取り出すのに少々手間はかかるが、両端に付属した特殊なブレ止めによりガタやズレなく収められる

 

トレーサーユニット後部(バレル側)を見たところ。9時方向にあるのがプッシュボタン式のスイッチ。スイッチのオンオフにはサイレンサー本体から取り出す必要がある。3カ所に設けられた特殊なブレ止めの形状がわかるだろうか

 

トレーサーユニット前部(マズル側)を見たところ。充電はUSB-Cコネクターに対応しており、サイレンサーに装着した状態で充電可能。マズルフラッシュ用のLEDが4つ設けられている

 

サイレンサー本体からバッフルをスプリングを取り出したところ。Lはトレーサーユニットを内蔵した場合、PTSオリジナルのすり鉢状のバッフルが7枚内蔵できる

 

トレーサーユニットを内蔵しない場合はバッフルを3枚追加できる。つまりサイレンサーのみの場合はバッフルが合計10枚内蔵できる。かなりの消音効果が期待できるはずだ

 

標準装備される3プロングタイプのKeyMoフラッシュハイダー。根元部分にあるリセス部分がサイレンサーのカプラー側のラグと噛み合うことでロックされる

 

一般的な14mm逆ネジ仕様なので汎用性は高い。サイレンサーをねじ込んで着脱するという構造上、ハイダー下面にある付属のイモネジだけではなく、ネジ止め剤やハイダー用のシムを活用してしっかりバレルに固定する必要がある

 

サイレンサーを装着したところ。段差がありフルートが入っている形状はまさにSandmanサイレンサーシリーズそのもの。Lは全長240mm、重量320g、ボルトアクションライフルにも適している

 

 

装着方法

 

Sandman-Lは7.62mm×51弾対応なので、G&GアーマメントのSR25 E2 APC M-LOK電動ガンに装着してみた。装着した際の重量バランスやサイズ感など16インチのカービンレングスのこのモデルにピッタリ。そして何よりもカッコイイ

 

サイレンサーを装着する時にはハイダー側のリセスとサイレンサー側のラグを合わせて奥まで差し込み、反時計方向に回転させる。回転させていくと「カチカチ」とラッチが噛み合う音とともに徐々に締め付けられていき、回らなくなったところで装着完了

 

外す時は時計方向に回転させる。カプラーを指で押さえながらねじ込むとフラッシュハイダーが外れにくくなる。着脱時にフラッシュハイダーへ力がかかるので、適宜増し締めなどをしておこう

 

グリーンのトレーサー弾を用いて発射したところ。1本の線のように飛んでいくBB弾とともに​​オレンジ色のマズルフラッシュが発生する。SR25はセミオートオンリーだが、フルオートで撃てばもっとインパクトがあるはずだ

 

DATA

  • 全長:240mm
  • 直径:38mm
  • 重量:320g
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:PTS

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ

 

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