エアガン

2024/04/20

映画『ヒート』でアル・パチーノが使っていたアサルトライフルを再現! VFC FN FNCガスブローバックガン

 

 近年、LAR(FAL)やM249といったベルギーのFNの銃器を精力的にトイガン化しているVFCからFNCがガスブローバックガンで初めて発売される。FNCといえば、1995年に公開されたマイケル・マン監督の映画『ヒート』でアル・パチーノ演じるロサンゼルス市警察のヴィンセント・ハナ警部補が使っていたことで知られている。また、オールドマニアならアサヒファイアアームズのBV式ガスガンを思い浮かべるだろう。

 

 

 実銃のFNCは7.62mm×51弾仕様のLAR(FAL)をベースにしたM16と同じ5.56mm×45弾を使用するアサルトライフルである。作動はガスオペレーティングシステムで、AKライフルのようにガスチューブと同じ長さのガスピストンの内部を貫通するようにリコイルスプリング&ガイドが組み込まれる。これによりフォールディングストックの装着が可能になっている。セミ、フルに加わって3点射バーストが可能。ベルギー軍をはじめスウェーデン軍、インドネシア軍などで制式採用された。固定ストックに18インチバレルが組み合わせたものが標準モデルだが、一般的にはフォールディングストックに18インチバレルを組み合わせたパラトルーパーバージョンが知られている。なお『ヒート』に登場するFNCは16インチバレル仕様である。

 人気や知名度があるにもかかわらずトイガン化されたことがほとんどなかった銃のひとつであるFNCを、VFCはFNのオフィシャルライセンスドモデルとして再現。特徴的なレシーバーやヒートシールド付きハンドガード、多孔式のフラッシュハイダー、グレネードサイト、フォールディングストックを忠実に再現。グリップは形状だけではなく素材にもこだわって再現されている。ガスブローバックガンながら3点射バーストも可能となっている。マガジンはAR系と共通ながらFNCにふさわしいものが付属するという。5.56mm×45弾仕様のアサルトライフルらしい軽快なブローバックに加えて肩にビシッとくるリコイルショックが体感できる。外観、手にした時の質感や撃ち応えなどすべてにおいてパーフェクトなこのモデル。モデルガンマニアにも納得できる出来映えだ。

 

別名「FNCハイダー」と呼ばれる特徴的な多孔式のフラッシュハイダー

 

フロントサイトに付属するライフルグレネードサイトは実銃同様に可動する

 

放熱孔が設けられたプレス製ヒートシールドと樹脂製グリップが組み合わされたハンドガード

 

バレル上部のガスチューブ基部にあるパーツはガスレギュレーター。実銃では時計回りに90度回転させることでガスの流量を調整する

 

FNとの正式契約によりアッパーレシーバー左側には実銃同様の刻印とFNのトレードマークが施されている

 

このモデルの特徴のひとつであるセレクターレバーは自衛隊の89式5.56mm小銃に影響を与えている。発射ポジションはセーフ(S)、セミ(1)、3点射バースト(3)、フルオート(A)となっており、実銃同様に3点射バーストが可能

 

 

VFC
FN FNCガスブローバックガン

 

DATA

  • 全長:750mm / 990mm(ストック展開時)
  • 重量:3,540g
  • 装弾数:30発
  • 価格:未定
  • お問い合わせ先:VFC JAPAN

 

TEXT/PHOTO:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年4月号に掲載されたものです。

 

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