2019/04/09
東京マルイ「FNX-45タクティカル」製品レビュー
FNHの攻撃型ハンドガンをガスブローバックガンで再現
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●現代版攻撃型ハンドガン
かつてのMk23ソーコムピストルを想起させるアグレッシブなスタイルが特徴のFNHのFNX-45タクティカル(以下FNX-45)。USSOCOM主導のJCPトライアルのために開発され、ヘッケラー&コックのHK45がライバルであった。スレーデッドバレルやアンダーレール付きポリマーフレーム、ダブル/シングルアクショントリガー、左右どちらからでも操作できるアンビタイプのコントロールレバー類、手のサイズにあわせて交換可能なバックストラップ、.45ACPが15発装填可能なハイキャップマガジン、マイクロドットが搭載可能など、現代のタクティカルハンドガンに求められるスペックがすべて盛り込まれている。結局、トライアル自体が中止となり、採用はお蔵入りとなってしまったが、その後に登場するFNHのハンドガンに大きな影響を与えている。
蓄光タイプのハイプロファイル・フロントサイトはサイレンサーとマイクロプロサイト装着時でもサイティングできる
蓄光タイプのリアサイトもフロントサイト同様、マイクロプロサイトを装着した状態でもサイティングできる
16mm正ネジ仕様のマズルアタッチメントにHK45タクティクル型サイレンサー(名称未定、別売)
ハンマーをコックしたシングルアクション状態でセーフティ/デコッキングレバーを上げるとセーフティオンになる(=コックアンドロック)
セーフティ/デコッキングレバーをさらに下げるとハンマーがデコックされる。ハンマーがダウンした状態でもセーフティオンになる
●マイクロプロサイトが搭載可能
東京マルイはこのFNX-45をガスブローバックガンで再現。東京マルイからはすでにHK45タクティカルがリリースされており、ライバル同士がエアガンの世界でぶつかり合うことになる。コントロールレバー類はアンビ化され、蓄光タイプのハイプロファイルフロント/リアサイト、バックストラップは4種類付属している。リアサイト前にあるカバーを外すとマイクロプロサイトが装着可能。実銃の特徴であるスライドとフレームで異なるフラット・ダークアースカラーがリアルに再現されている。
グリップのバックストラップは左からチェッカータイプ(S/M)、リブタイプ(S/M)の4種類が付属。バックストラップは工具を使わずに着脱可能
サイレンサー装着時でもスムーズにアウターバレルが可動するように突起の前方とそれに接触する溝は斜めにカットされている。ホップアップの調整はスライドを外して行なう
リアサイト前にあるカバーを外すと同社のマイクロプロサイトがダイレクトにマウントできる
スライド上部にマイクロプロサイトを搭載できるようにブローバックエンジンにはオーバルシリンダーが導入されている
フレームと同系色のマガジンバンパーが付属したマガジン。装弾数は29発
マイクロプロサイトを装着した状態で実射したところ。スピーディーなブローバックアクションと.45口径のハンドガンらしい豪快な撃ち味が体感できる
10m先に置かれたA3判のペーパーターゲットに10発撃ち込んでみたところ。気温が10℃前後にもかかわらず安定した集弾性を発揮した
マイクロプロサイトとHK45サイレンサーを装着すればプライマリーウェポンとしても活用できるFNX-45タクティカル。トップクラスのポテンシャルの高さを秘めている。
DATA
- 全 長:220mm
- 全 高:164mm
- 全 幅:40mm
- 重 量:830g
- 装弾数:29発
- 価 格・発売日:未定
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:本上みらの
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:サバイバルゲームフィールドSAVAS/ビレッジ2
この記事は月刊アームズマガジン2019年5月号 P.56~61より抜粋・再編集したものです。