2019/04/01
東京マルイ「ハイキャパD.O.R」製品レビュー
M45A1のDNAを受け継ぐダイレクトマウント仕様のハイキャパが登場
ローマウントを使用してマイクロプロサイトを装着したところ
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●人気ナンバーワンのハンドガン
豊富なラインアップを誇る東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でもハイキャパシリーズはもっとも人気のあるモデルだ。発売から15年が経過した今なおトップクラスの実力を備えている。基本構造は変えないまま今日まで製造が続けられてきたが、いよいよ最新スペックにアップデートされた「ハイキャパD.O.R(ダイレクト・オプティクス・レディ)」が追加される。アップデートとはいえ、人気のあるモデルだけに生半可なアップデートでは済まされない。そのプレッシャーをはねのけて完成したハイキャパD.O.Rは、従来モデルを上回る完成度を有している。
マイクロプロサイト用マウントは右のロー(電池蓋を兼ねる)とハイを標準装備。ハイにはエマージェンシーサイトが付属している
マイクロプロサイトを確実にマウントするためにスライドは新規製作。リアサイトはマイクロプロサイトを搭載しない時のカバーとしても機能する
両側面にスラントタイプのセレーション、上面に3本のフルートが入れられたフラットトップのスライド
マイクロプロサイト搭載時でもスライドが引きやすいようにセレーションに加えてスライドプル・サポートリブを採用
ロープロファイルリアサイトはY字型のノッチとセンターインデックスを採用することで素早いサイティングを実現
ハンマーコック&ダウンがしやすいようにスパー部分に段差が設けられたD.O.R専用ハンマー
●M45A1のブローバックエンジンを継承
ハイキャパD.O.Rでもっともアップデートされた箇所はブローバックエンジンとショートリコイルシステムだ。まずブローバックエンジンは、M45A1に採用されたピストンローラーとピストンカップを搭載することでシリンダーの動きをスムーズにしている。ショートリコイルシステムもM45A1と同じシステムをベースに、新型リコイルスプリングガイド&スライドストップレバーとの組み合わせによりスライドストロークを約2mm短縮化。ショートストロークとフリクションロスの軽減を図った結果、シャープな撃ち味に加えて、より安定したブローバックアクションを実現した。ブリーチを形状変更して、リアサイトとマイクロプロサイト用ロー/ハイマウントの固定部を増設。スライドの形状や刻印、前後サイト、各部のカスタムパーツは使い勝手を重視した形状へとアップデートされた。マガジンは従来品が共用可能。ハイキャパユーザーには嬉しい配慮だ。
まさに正常進化を遂げたハイキャパD.O.R。これからのハンドガンのデファクトスタンダードになることは間違いない。
中央にインデックスポイントが付いた軽量ストレートトリガーとセミロングタイプのスライドストップ
ブローバックエンジンの比較。左がD.O.R、右が従来型。ストロークとボアは変わらないものの、M45A1のピストンローラーとピストンカップが採用されている
バレルアッシーはM45A1のショートリコイルシステムの採用に加えてリコイルスプリングガイドはショートストローク化が図られている
10m先に置かれたA3判のペーパーターゲットに10発撃ち込んでみたところ。2発外れた以外はほぼワンホールに集弾した。ハイキャパの遺伝子はしっかり受け継がれている
マイクロプロサイトをハイマウントした状態で実射したところ。この日は気温が10℃前後だったが、まったく問題なく作動した(撮影協力:ビレッジ2)
通常のロープロファイルリアサイトを装着したところ
DATA
- 全 長:220mm
- 全 高:157mm
- 全 幅:40mm
- 重 量:685g
- 装弾数:31発
- 価 格: ¥17,064(近日発売予定)
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:本上みらの
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:サバイバルゲームフィールドSAVAS
この記事は2019年5月号 P.76~77より抜粋・再編集したものです。