エアガン

2023/10/10

【実射動画】握りこむようにして撃つ珍銃!ハートフォード「プロテクター・パームピストル」モデルガン

 

手のひらサイズのユニークなリボルバー!

 

 

 2022年夏、本誌にて試作品を紹介してからはや一年、モデルガンで有名なハートフォードからついにモデルガン初再現となる「プロテクター・パームピストル」が登場した。今回は西部劇の銃ということで、トルネード吉田氏による動画の解説と実射をご覧いただこう。

 

トルネード吉田氏が持っているのは私物のハートフォード製プロテクターだ

 

 実銃自体は1882年にフランスで特許を取得し製造され、その後1883年にアメリカにて「プロテクター」の名を冠して製造された。西部開拓時代と呼ばれるのは1890年までなのでウエスタン時代としてはかなり末期になる。

 

 そうなると西部劇には登場しないのでは? と思われるだろうが実は登場している。リー・ヴァン・クリーフの主演するサバタシリーズより3作目『西部決闘史』(1971年)にて、この「プロテクター・パームピストル」が登場するのだ。

 

 

 この「サバタシリーズ」はマカロニアンウエスタン、つまりイタリア製西部劇となるのだが、ユナイト(アメリカの映像製作会社)が出資していることもあり「予算を潤沢に使った超娯楽大作」「西部の007」として作られている。

 

 その作品でプロテクターは四銃身デリンジャーを奪われたリー・ヴァン・クリーフの隠し武器として大活躍する。とはいえ銃のサイズから察せるように弾のサイズはかなり小さい。実は先ほどから写真左下に小さく映っているのが.32口径の薬莢。かなり小さく映画では見映えがしないだろう。ツッコミどころを楽しむ娯楽大作でしか登場していないのも納得だ。

 

実はこっそりとスティーブン・セガール主演の『死の標的』(1990年)にも登場している

 

 銃自体の機構はシンプルだ。リボルバーと同じくシリンダーが内蔵されているが、通常のリボルバーとは異なり弾が放射線状に装填される。握りこんでトリガーを押し込むと内蔵されたシリンダーが回転し、ハンマーが起き上がり撃発される。

 1800年代の銃ということもあり、奇怪な見た目に反して構造は単純である。

 

「ハートフォード プロテクター・パームピストル モデルガン」の詳しいレポートはこちら

 

当時のリボルバーとしては弾数の多い7発だ。 操作も単純で意外と実用性は考えられている

 

 ちなみにこのプロテクター、モデルガン化されるにあたってアームズマガジンの姉妹誌、月刊ガンプロフェッショナルズのライターにレポートを打診している。その記事が「月刊ガンプロフェッショナルズ2022年10月号」に掲載されている。実銃のプロテクターについて全8ページにわたって掲載。様々なプロテクターが解説されている。珍銃の中の珍銃であるプロテクターの歴史から構造まで詳しく知ることができるので、併せてご覧いただければ幸いだ。

 

 

 

 ちなみに誌面では実寸大に印刷されたプロテクターも掲載されている。ハートフォードのモデルガンと見比べて楽しんでいただきたい。

 

 

 前述したとおり、トルネード吉田氏もプロテクターを購入しており、なんと発売日にハートフォード東京店にて手に入れている。

 

二挺持つとイマジネーションが湧くらしい

 

 

握り込むようにして撃つ実射

 

 動画レポートではガンプレイのプロフェッショナルであるトルネード吉田氏に様々な射撃を披露していただいた。

 

 

写真で見ると迫力が薄れてしまうのだが、落下する風船2つを射撃するシーンだ

 

 

 

 トイガンで初めて再現されたプロテクター。コレクション用としてはもちろん、資料価値もかなり高い製品になっている。モデルガンファンだけではなく、珍銃好きや異端な銃が好きなサバゲーマーにも一度は手にとってもらいたい逸品だ。

 

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 


 

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