2023/09/22
【実銃】コンパクトキャリーガンのTTIカスタム「P365 Combat Carry」の魅力
Taran Tactical
Innovations
Combat Carry
P365
Combat Carry
TTIは人気の高いマイクロコンパクトオート、SIG P365のコンバットキャリースライドを新開発した。これは試作品の段階だが、スライド単体で販売、またはお客のスライドを加工するという。
※この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2021年8月号に掲載されたレポートです
G26コンバットキャリーとの比較。上下サイズをカットしたG26は小型化したとはいえ、その厚みは33mmと通常のグロックのままだった。
従来サブコンパクトはそのようなものだったのだが、P365はダブルスタックの12連マガジンを採用しながらも全幅27mmという薄さを実現した事で、高いコンシーラビリティと多弾数を両立させた。P365はまさにゲームチェンジャーで、その成功に影響されたS&Wやルガーなどライバル各社が、同様の製品を持ってこの分野に参入し始めている。
TTIでは大幅な軽量化は行なわず、スライドのコーナーにまで達するフロントコッキングセレーションで操作性を向上させ、側面をポリッシュしてツートンにした。G26同様に小型モデルではコンバットキャリーの名を与えられる。
バレルはイオンボンド仕上げで耐摩耗性を向上。両側にあるスライドの小穴を見るとバレルにポート加工をするのかと思えるが、特に意味はなくデザインのアクセント的に加えたものだとか。
グリップ全体やトリガーガード下をスティップリング加工し、ガード付け根も僅かにカットしている。
X-Ray3 デイ/ナイトサイトのサイトピクチャ。3ドットのトリチウムシステムで薄暗くても狙いやすい。
ステルスギアUSAのVentcore IWBミニホルスター。内側がソフトメッシュ、コンバットカットで銃をしっかりと掴んだ状態でドロウできる。
12連マガジン。構造上TTIベースパッドには向かないため製品化されていない。純正の延長型15連のほかに他社製20連や32連なども存在する。
通常分解。マガジンを抜いてスライドをホールドオープンさせてからテイクダウンレバーを回転させてスライドアッセンブリーを取り外すSIGでお馴染みの手順だ。
ピンを抜かなければならないが、P320と同じくモジュラーフレームを導入し、ポリマーフレーム自体はグリップモジュールとして交換が可能。
P365のシャシーフレーム。こちらにシリアル番号が打たれ、法的に銃の扱いを受ける。シングルアクションのシンプルなトリガーメカだ。
Photo&Text:Gun Professionals LA支局
この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2021年8月号に掲載されたものです
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。