エアガン

2023/09/08

エアガン黎明期に大ヒットしたサブマシンガンがガスブローバックガンで登場「KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン」

 

日本では知名度が高い“あの”サブマシンガンを再現

 

 KG-9…この銃名を聞いてピンときた方は、私と同じアラフィフ世代か銃に詳しい方だろう。実銃のKG-9はスウェーデンのインターダイナミックが開発した9mm×19弾を使用するサブマシンガンである。軍用として採用されることはなかったが、アメリカ市場向けにセミオートピストル化したモデル(TEC-9)はフルオートできるように違法改造されることが多く、犯罪に使われることが多かったという。

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン

 

 

世代を超え、高い完成度で現代に蘇ったKG-9

 

 KG-9は実銃ではマイナーモデルだが、日本ではマルゼンのライブカート式エアコッキングガンがエアガン黎明期に大ヒットしたことから日本での知名度が非常に高く、今では伝説的な存在となっている。そんなKG-9がKTCからガスブローバックガンで登場した。放熱孔が開けられたバレルジャケット一体のメタルアッパーレシーバーと、マガジンハウジングとグリップが独立した樹脂製ロアレシーバーが組み合わされた特徴的なスタイルをリアルに再現。発射方式は実銃と同じオープンボルト方式。トリガー前方に設けられたセレクターによってセミ・フルの切り替えが可能だ。

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
マズルには着脱可能な14mm正ネジから14mm逆ネジに変換できるアダプターを標準装備

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
KG-9のアイコンである放熱孔が開けられた筒状のバレルジャケットはMD2ヒートシンクサイレンサーと同じ外径

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
誕生当時としては画期的なグリップとマガジンハウジングが一体になった樹脂製ロアレシーバー。刻印類の位置や配列は実銃同様

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
バレルジャケット上部にはパートリッジタイプのフロントサイトが付属している

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
L字型に折り曲げてノッチを設けただけのシンプルなリアサイト。ロアレシーバー後面にあるのはアッパーレシーバー固定用のネジ

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
トリガー前方に設けられた横にスライドさせて切り替えるオリジナルのセレクター。写真はフルオートポジション

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
サブマシンガンとしてはしっかりホールドできるグリップ。左右対称なので利き腕を選ばない

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
ボルトハンドルはアッパーレシーバー左側に露出している。写真はボルトをコッキングしたところ

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
オープンボルト方式なのでコッキングするとボルトは後退した状態で保持される。トリガーを引くとボルトが前進してBB弾が発射される

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン
ストレートタイプのダイキャスト製マガジン。装弾数は55発

 

 サブマシンガンらしいコンパクトなサイズながら独立したグリップやマガジンハウジングのおかげで構えやすく、アッパーレシーバー左斜め上に露出しているボルトハンドルも操作しやすい。発射サイクルもほどよく、オープンボルト方式らしいラフな撃ち味が楽しめる。アラフィフ&アラフォー世代には懐かしく、若い世代には新鮮に映るKTCのKG-9。個性的なサブマシンガンが欲しい方にお薦めだ。

 

KTC KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン

 


 

KTC
KT-101(KG-9) オープンボルトガスブローバックガン

 

DATA

  • 全長:365mm
  • 重量:1,720g
  • 装弾数:55発
  • 価格:¥57,200
  • お問い合わせ先:グローバルトレーディング TEL06-6646-0750

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年10月号に掲載されたものです。

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×