実銃

2023/06/26

【実銃】CZ75ファミリーのスポーツモデル「CZ75 TS ORANGE」

 

 「もしもCZ75が違う道を歩んでいたら?」という考えのもと、ARMA ZEKAが作り出したモデル、AZ-P1。前回はそのCZ75のクローンについてのレポートを公開したが、今回は本家CZによるCZ75 TS ORANGEの魅力を解説する。

 

AZ-P1のレポートはこちら

 

 

 

CZ75 TS ORANGE

  • 使用弾:9mm×19
  • 全長:230mm
  • バレル長:130mm
  • 重量:1,340g
  • 装弾数:20発

 

 CZ75シリーズのTactical Sportsはシングルアクションオンリーで、CZ shadow2をさらにスポーツシューティング寄りにしたモデルだ。この銃は純粋なスポーツ射撃用のためピカティニーレールを備えておらず、左側面にサポートハンド用のサムレストが設けられている。マズルまで延びるダストカバーは良好な重量バランスを持つ。一方でオプティクスレディではないのでドットサイトの搭載はできない。現行モデルはTS2となり、これは一世代前のモデルとなってしまったが、射撃をすればまったく古さは感じないモデルだ。

 

左手の親指を置くサムレストを標準装備。マズルジャンプを抑えるのにかなり有効だ

 

現行CZ75シリーズの中でもっともキレのあるトリガーを搭載している

 

セーフティレバーもサムレストとなるように大型化。マグリリースボタンも大きく張り出ていて操作しやすい

 

分解した様子。かなり撃ち込んでいるようでガイドロッドに組み込まれたバンパーが潰れきってしまっている

 

 実際に撃ってみれば「最高のコンバットオート」の血を受け継いだトリガーフィーリングは最高と言えるだろう。CZ75クローンのAZ-P1と比較すると、装弾数は1発多いにも関わらずグリップはなんともスリムに感じる。このあたりはグリップの設計に力を入れているCZ75ならではだ。また重量は200gほど重いのでずっしりと感じるが、構えると実にバランスがいい。AZ-P1も素晴らしい銃だったが、比べてみるとやはりCZ75 TS ORANGEに軍配が上がるといったところだろうか。

 

今回の射撃を手伝ってくれたローマンは幾度となく撃ち込んでおり、CZ75 TS ORANGEを手足のように扱ってみせた

 

 月刊アームズマガジン2023年6月号ではより詳しくAZ-P1とCZ75 TS ORANGEを比較している。気になった方はそちらをチェックしていただければ幸いだ。

 

 

Special Thanks to Le cercle de tir de Wissous
Photo&Text:櫻井朋成(Tomonari Sakurai)

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年6月号に掲載されたものです。

 

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